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高気密高断熱住宅+エアコンの正しい選び方|必要な台数・容量・設置場所・注意点を徹底解説

  • 家づくりの豆知識

高気密高断熱住宅+エアコンの 正しい選び方

高気密高断熱住宅とエアコンは相性のよい組み合わせですが、一般的な住宅と同じ基準でエアコンを選ぶと、冷暖房効率が悪くなることがあるため注意が必要です。

そこで今回は、高気密高断熱住宅に適したエアコンの選び方について詳しく解説します。

必要な台数・容量・設置場所・注意点などをわかりやすくお伝えしますので、より快適な高気密高断熱住宅を建てたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

  • 高気密高断熱住宅は外気の影響を受けにくいため、エアコンの効率を高めやすく、少ないエネルギーで快適な室温を維持しやすいです。
  • 単純な畳数表記だけで判断せず、住宅性能・面積・間取りなどを考慮して、最適な容量のエアコンを選ぶことが大切です。
  • 住まいによって必要な台数や設置場所は異なるため、住宅性能に合わせた冷暖房計画まで提案できる住宅会社への相談をおすすめします。

高気密高断熱住宅はエアコンとの相性がよい理由

高気密高断熱住宅に設置したエアコン

▷施工事例:愛知県大府市注文住宅|アーチ開口のある家

高気密高断熱住宅とは、建物のすき間が少なく、室内と屋外の熱移動が少ない住まいのことです。

次のような理由から、高気密高断熱住宅はエアコンによる冷暖房と相性がよいといえます。

 

  • ・外気の影響を受けにくいため、少ないエネルギーで室温を維持しやすい
  • ・エアコンの効率を高めやすく、電気代削減につながる

 

高気密高断熱住宅は熱の出入りを抑えられるため、エアコンなどで冷暖房した快適な室温を保ちやすいのが特徴です。

その結果、エアコンの冷暖房負荷を抑えることができ、電気代の削減につながります。

 

高気密高断熱住宅の特徴については、こちらのコラムをご覧ください。

▷関連コラム:【高気密高断熱住宅】デメリットと9つの対策|必要ない・後悔したと言われる理由も

ジャパンディスタイルのダイニングキッチン

愛知・名古屋の「国松工務店」は、高気密・高断熱を標準仕様とし、長期優良住宅の性能基準を上回る住まいづくりを行う会社です。
夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現するため、C値0.5以下、断熱等性能等級6相当など、優れた住宅性能を確保しています。

国松工務店の家づくりについて

高気密高断熱住宅は必ず1台で冷暖房できるとは限らない

エアコン1台で高気密高断熱住宅を冷暖房

高気密高断熱住宅はエアコン1台で家全体を冷暖房できると紹介されることがありますが、すべての住宅で実現できるわけではありません。

実際には「建物の広さや間取り・断熱性能・空気の流れ」などによって、必要なエアコンの台数は変わります。

 

1台で対応できるケース

次のような条件を満たしている場合、エアコン1台でも家全体の冷暖房を実現しやすいです。

 

  • ・高気密高断熱住宅のなかでも特に性能が高い
  • ・住宅に適したエアコン容量を採用している
  • ・比較的コンパクトな住まい
  • ・仕切りが少なく空気が移動しやすい
  • ・吹き抜けやリビング階段などで上下階のつながりをつくっている
  • ・風が通り抜ける位置にエアコンが設置されている
  • ・空気を効率的に循環する設備を取り入れている

 

ただし、エアコン1台で対応できるかどうかは、住宅性能・日射・地域・間取りによって異なるため個別計算が必要になります。

そのため、上記の条件をすべて満たしていたとしても必ず1台で十分とは限らず、住宅ごとの冷暖房負荷を考慮して判断することが大切です。

 

複数台必要なケース

高気密高断熱住宅でも、複数台のエアコンを設けた方がいいケースをご紹介します。

 

  • ・延床面積が大きく、1台では全空間をカバーしにくい
  • ・部屋数が多くて空気が滞りやすい
  • ・各階が独立しており、空気が循環しにくい
  • ・家族によって快適に感じる温度が異なる

 

住まいの条件に合わせてエアコンを複数台設置することで、各空間を効率よく冷暖房でき、温度ムラを抑えながら快適な室内環境を維持しやすくなります。

 

高気密高断熱住宅に適したエアコンの容量

空間に適した容量のエアコン

▷施工事例:愛知県名古屋市注文住宅|狭小住宅

高気密高断熱住宅は、一般的な住宅と比べて断熱性や気密性が高いため、住宅性能に合ったエアコンの容量を選ぶことが重要です。

必要以上に大きな容量のエアコンを選ぶと、効率が下がる場合があり、反対に容量が小さすぎると十分な効果を得られない可能性があります。

ここでは、高気密高断熱住宅に適したエアコンの容量について解説します。

 

カタログの「〇畳用」だけで選ばない

エアコンの販売カタログを見ると「〇畳用」と記載がありますが、高気密高断熱住宅ではその通りに採用するのは適切ではありません

掲載されている畳数表記は、一般的な住宅の断熱性能を基準に設定されており、高気密高断熱住宅では必要な冷暖房能力が異なるからです。

そのため、高気密高断熱住宅では、畳数表記よりも小さい容量のエアコンでも十分快適に過ごせるケースがあります。

 

【容量が大きすぎるエアコンについて】

高気密高断熱住宅は冷暖房負荷が小さいため、必要以上に容量の大きいエアコンでは、設定温度に短時間で到達して停止や再起動を繰り返しやすくなります。

エアコンは運転開始時に最も多くの電力を消費するため、このような運転が増えると省エネ性が低下しやすいです。

また、冷房時は十分な除湿運転を行う前に設定温度へ達してしまうため湿度が下がりにくく、室温は適切でも蒸し暑さを感じるケースもあります。

そのため、高気密高断熱住宅では、住宅性能や冷暖房負荷に見合った大きすぎない容量を選ぶことが重要です。

 

UA値・C値など住宅性能を考慮した容量選びがポイント

高気密高断熱住宅のエアコンの容量を選ぶ場合、次のような住宅性能や条件を考慮することが重要です。

 

  • ・UA値(断熱性能)
  • ・C値(気密性能)
  • ・住宅の延床面積や間取り
  • ・窓の大きさや日射の影響
  • ・吹き抜けなどによる空気の流れ

 

UA値とC値が優れた住宅ほど外気の影響を受けにくく、必要な冷暖房能力は小さくなる傾向があります。

ただし、高気密高断熱住宅だからといって一律に適したエアコンの容量が決まるわけではありません。

住宅性能や間取りなどを踏まえたうえで、住宅会社や専門家に必要な冷暖房能力を確認しましょう。

▷関連コラム:C値0.5以下の家はどれだけ快適なのか|基礎知識と数値基準、気密性を高める7つの方法

 

容量が小さすぎるエアコンも注意が必要

高気密高断熱住宅では、一般的な住宅より小さい容量でも対応できるケースがあるとお伝えしました。

しかし、容量が小さすぎるとエアコンに負荷がかかりやすく、快適な室温に保ちにくくなる可能性があるため注意が必要です。

また、快適な室温にするために強運転が続くとエネルギー消費が増え、電気代の高騰につながるケースもあります。

そのため、エアコンの容量は「必要以上に小さい容量では十分な能力を発揮できない」と考えるのではなく、住宅性能や間取りに合った適切な容量を選ぶことが重要です。

 

エアコンの効率を高める設置場所

高気密高断熱住宅に採用したエアコン

▷施工事例:愛知県大府市注文住宅|十字窓とテーパー壁デザインの家

エアコンは設置場所によっても冷暖房効率が大きく変わるため、重視したいポイントです。

ここではエアコンの効率を高める設置場所をご紹介します。

 

冷暖房したい空間全体へ風が届きやすい位置

エアコンは、できるだけリビングなど住宅の中心となる空間に風を送りやすい位置へ設置することで、冷暖房の風を広い範囲に届けやすくなります。

空間の中心部は隅に比べて空気が行き渡りやすく、冷暖房の風を効率よく循環させやすいです。

 

空間の長手方向に風を送れる場所

空間の長手方向に向けてエアコンを設置することで、冷暖房の風をより遠くまで届けやすくなります。

反対に短辺方向に向けて設置した場合、壁などによって空気の流れが遮られやすいです。

同じエアコンでも設置する向きによって、快適性が大きく異なるケースがあるため、風が空間の奥まで届く向きを意識しましょう。

 

家具などで風が遮られない場所

エアコンの設置場所は家具の配置も意識し、風が遮られない場所を選ぶことが大切です。

背の高いチェストなどでエアコンの風が遮られると、冷暖房の空気が部屋全体に行き渡りにくくなります。

図面に家具の設置場所も記載し、エアコンの風の流れを事前に確認しておくと安心です。

 

外気の影響を受けにくい場所

外気の影響を受けにくい場所にエアコンを設置することで、冷暖房効率を高めやすくなります。

窓の近くや日差しが強く当たる場所では、夏場は室温が上昇しやすく冬場は冷気の影響を受けやすいため、エアコンに負荷がかかる場合があります。

そのため、直射日光が当たり続ける場所は避けつつ、空気が室内全体へ届きやすい位置を選びましょう。

 

【室外機の位置に関するポイント】

エアコンの性能を十分に発揮するためには、室内機だけでなく室外機の設置場所にも注意が必要です。

室外機は、周囲の空気を取り込みながら熱を放出・吸収しているため、風通しが悪い場所や直射日光が当たり続ける場所では効率が低下します。

そのため、室外機は周囲に十分なスペースを確保し、熱がこもりにくい場所へ設置することを意識しましょう。

 

シーリングファンと組み合わせやすい位置

エアコンから出る風がシーリングファンによって効率よく循環するように、設置場所を考えることもポイントです。

シーリングファンを活用することで冷房時は冷たい空気を、暖房時は天井付近に溜まりやすい暖かい空気を室内全体へ循環させやすくなります。

 

風が人に直撃しない場所

快適性を高めるためには、風が住む人に直接当たらない場所を選ぶことも大切です。

ソファやベッドなど長時間過ごす場所にエアコンの風が直接当たると、不快感につながったり、冷えすぎ・暖まりすぎを感じたりする場合があります。

人の動きも意識して、エアコンの設置場所を検討しましょう。

 

高気密高断熱住宅とエアコンを組み合わせる際の注意点

高気密高断熱住宅+エアコン際の注意点

高気密高断熱住宅にエアコンを採用する際の注意点や、効果を高めるためのポイントをご紹介します。

 

高効率な24時間換気システムを導入する

エアコンで調整した室温を維持しやすくするためには、24時間換気システムの質にこだわることがポイントです。

高効率な24時間換気システムを選ぶと、次のようなメリットがあります。

 

  • ・室温に近い空気を取り込めるため、エアコンへの負荷を抑えられる
  • ・家中を効率的に換気できるため、温度ムラが発生しにくい

 

熱交換型の換気システムでは、室内の熱を利用して外気の温度を調整できるため、換気による室温の変化を抑えやすいです。

そのため、エアコンで調整した快適な室温を維持しやすく、冷暖房効率の向上につながります。

▷関連コラム:第一種換気の「熱交換型」とは何か|仕組みや種類、メリット・デメリットを解説

 

温度だけでなく湿度管理も行う

室内は温度だけでなく湿度管理も行うことで、より快適な状態を保つことができます。

高気密住宅は建物のすき間が少ないため、換気が不十分だと湿気がこもりやすいです。

除湿にも冷房能力が使われるため、設定温度まで下がりにくく感じたり、蒸し暑さを感じたりすることがあります。

そのため、エアコンの除湿機能や除湿機を活用したり適切な換気を行ったりして、温度と湿度の両方をバランスよく管理することが大切です。

 

換気システム・エアコンのメンテナンスを欠かさない

高気密高断熱住宅では、換気システムやエアコンに付属するフィルターのお手入れを欠かさず行いましょう。

気密性能が高い住宅では、計画的な換気によって室内の空気環境を維持しているため、フィルターに汚れがたまると換気量やエアコンの効率に影響する場合があります。

定期的に清掃やメンテナンスを行い、換気システムやエアコンが本来の性能を発揮できる状態を保つことがポイントです。

 

高気密高断熱住宅+エアコンに関するよくある質問

高気密高断熱住宅+エアコンに関する質問

高気密高断熱住宅とエアコンの組み合わせに関する疑問について分かりやすく解説します。

 

高気密高断熱住宅はエアコンなしでも快適?

結論から申し上げると、高気密高断熱住宅でもエアコンなどの冷暖房設備を活用しなければ、快適な室温を保つことは難しいです。

分かりやすく例えるならば、高気密高断熱住宅は「魔法瓶」に近いような性質を持っています。

魔法瓶は中の温度を維持するのは得意ですが、自ら温めたり冷やしたりはできません。

高気密高断熱住宅も同様で、エアコンで整えた室温を保ちやすい住宅です。

そのため、高気密高断熱住宅の性能を活かすには、エアコンなどの冷暖房設備を適切に使用して快適な室温を維持することが大切です。

 

エアコンは24時間つけっぱなしのほうがいいのか

高気密高断熱住宅では、エアコンを24時間稼働させたほうが効率的になるケースがあります。

エアコンは室温を大きく変化させる運転開始時に消費電力が大きくなりやすく、設定温度に近づいた後は少ないエネルギーで室温を維持することが可能です。

特に高気密高断熱住宅では室温が安定しやすいため、エアコンを弱い運転で継続することで、快適性と省エネを両立しやすくなります。

 

【注意点】

季節や外出時間の長さによってエアコンの適した使い方は異なります。

  • ・数時間程度の外出ならつけっぱなしの方が効率的な場合がある
  • ・半日以上不在なら停止した方が省エネになる場合もある

このように生活スタイルに合わせて判断することが大切です。

 

高気密高断熱住宅なら高効率エアコンでなくてもいい?

結論から申し上げると、高気密高断熱住宅でも高効率エアコンは必須ではありません。

高気密高断熱住宅は断熱性・気密性が高く、冷暖房負荷を抑えやすいです。

そのため、住宅の断熱・気密性能や間取り、必要な冷暖房能力に合った容量・性能の機種を選べば、必ずしも最上位グレードの高効率エアコンでなくても快適に過ごせます。

 

エアコン以外に床暖房や全館空調は必要なのか

エアコンに加えて他の冷暖房設備を導入することで、より快適性が高まるケースもありますが、追加設備が必ずしも必要になるわけではありません。

例えば、冬場の足元の冷え対策として床暖房を併用することで、エアコンだけでは補いにくい快適性を高められる場合があります。

全館空調は家全体の温度ムラを抑えやすい設備ですが、高気密高断熱住宅ではエアコンを適切に配置するだけで快適性を確保できるケースも多いです。

予算やライフスタイルに応じて最適な冷暖房器具を検討しましょう。

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国松工務店では、随時完成見学会を開催しております。
高気密高断熱住宅とエアコンを組み合わせた快適な室内環境を、ぜひ実際にご体感ください。

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まとめ

高気密高断熱住宅はエアコンとの相性がよく、適した台数や容量、設置位置を検討することで高い快適性を実現できます。

具体的な「住宅性能・建物面積・間取り」などによって最適なエアコンは異なるため、住まいの性能に合わせて選びましょう。

また、快適で省エネな住まいにするためには、高気密高断熱住宅の設計実績が豊富で、冷暖房効率まで考慮した提案を行っている住宅会社への相談がおすすめです。

正面から見たジャパンディスタイルの外観

愛知・名古屋の国松工務店は、ご家族みなさまが健康に暮らしてほしいという想いから生まれた「健康増進住宅」をご提案しています。
高気密高断熱住宅の豊富な実績を活かし、冷暖房効率まで考慮した快適な住まいを実現しますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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国松工務店編集部
国松工務店編集部
国松工務店では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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