家の中の花粉はどこから・なぜ入るのか|日常的・家づくりに取り入れたい対策14選
「家の中でも花粉症の症状が出てつらい‥」と感じている方は意外と多いです。
花粉は屋外で舞っているものなのに、どうして家の中でも鼻水やくしゃみが出たり、目のかゆみを感じたりするのでしょうか。
こちらの記事では、家の中の花粉はどこから・なぜ入るのかを解説します。
日常的にできる対策から、家づくりに取り入れたい工夫まで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
<コラムのポイント>
- ・花粉は外出時の衣服に付着したり換気のときに入ってきたりします。
- ・日常的・新築時の工夫で、花粉を家の中に持ち込まず、室内での飛散を防ぐような対策を取り入れることが大切です。
- ・高性能なフィルター付き換気システムや床下排気などを取り入れている、空気環境にこだわった住宅会社に家づくりをお任せしましょう。
国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする名古屋の工務店です。
花粉の症状を抑えるために工夫された住まいもご提案可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
花粉はどこから家の中に入るのか
まず初めに、花粉はどこから家の中に入るのかをご紹介します。
外出時のアウターやマスクに付着する
ご自身が身に着けている物に花粉が付着しているケースです。
屋外を歩くときに花粉が付いてしまい、そのまま帰宅すると家の中に持ち込まれます。
LDKなどの居住スペースにアウターなどが置きっぱなしになっていると、家の中に花粉が溜まりやすいです。
外干しの洗濯物に付着する
外干しした洗濯物に花粉が付着するケースも多いです。
そのまま室内に取り込んでクローゼットなどにしまうことで、家の中に花粉が持ち込まれてしまいます。
花粉が付着したパジャマなどを着ると、寝ているときにも鼻がムズムズしたり目がかゆくなったりして、ゆっくりと身体を休めることができません。
窓や玄関ドアの開閉時に入る
窓や玄関ドアを開け閉めする際にも、花粉は侵入しています。
花粉の時期は窓を閉め切りにしているご家庭も多いと思いますが、玄関ドアは毎日開け閉めしますよね。
そのため、花粉の侵入を完全に防ぐことは難しいです。
家の換気中に入る
家の換気によって、花粉が自動的に室内に入ります。
換気システムに付いている「給気口」が、外気と一緒に花粉も取り込んでしまうからです。
窓を開けて換気をする際も、網戸では花粉をキャッチしきれないため、室内への侵入を防ぐことはできません。
なぜ家の中で花粉の影響を感じやすいのか
中には、家の中にいた方が「くしゃみや鼻水が出る」という方もいますよね。
室内で花粉の症状が出やすい理由をご紹介します。
換気では花粉を排出しにくいから
建物の換気設備では、排気をしても花粉まで屋外に出すことは難しいです。
花粉は質量があるため、時間の経過とともに床に落ちていきます。
しかし、換気システムの排気口は天井付近にあるため、中々花粉を吸い挙げられません。
その結果、換気だけの力では屋外に花粉を排出できないため、症状が出やすい状態になってしまいます。
掃除のときに花粉を舞い上げているから
掃除機をかけるときなどに、排気の風で花粉を舞い上げているケースも多いです。
舞い上がった花粉が鼻や口から体内へ入ったり、目に付着したりすると症状が出てしまいます。
また、ペットやお子さまが走り回った際に、花粉が舞ってしまうことも少なくありません。
日常的にできる家の中の花粉対策7選
日常的にできる家の中の花粉対策をご紹介します。
①夜間に床に落ちた花粉を朝に掃除する
花粉は、人が寝静まって空気の動きが少ない夜間に床へ落ちていきます。
そのため、朝起きてすぐに床に溜まった花粉を掃除する方法が効率的です。
家族が起きる前にササっと掃除をすることで、花粉の舞い上がりを防ぐことができます。
②掃除機ではなくウェットタイプのフローリングワイパーを使う
花粉の掃除は、ウェットタイプのフローリングワイパーを使うことをおすすめします。
掃除機の場合、排気の風で花粉を舞い上げてしまい、逆効果になることがあるからです。
ウェットタイプのシートなら、花粉に水分が付着して舞い上がりにくくなるため、より適しています。
③アウターは外で払ってマスクは玄関で捨てる
外出時に洋服についた花粉は、家に入る前に払いましょう。
外干しをした洗濯物がある場合も同様です。
またマスクは玄関で捨てて、使い回さないことで、花粉の吸いこみを軽減できます。
④室内干しを取り入れる
可能であれば洗濯物の外干しは避け、室内干しをおすすめします。
タオルを使ったり洋服を着用したりするときに花粉が気になるだけでなく、洗濯物を取り込んだ際に花粉が舞ってしまうからです。
室内物干しや乾燥機などを取り入れ、家の中で洗濯を完結できるような工夫を取り入れてみてくださいね。
⑤加湿器を使って湿度を40~60%程度に保つ
加湿器を使って湿度を40~60%程度に保つことも、家の中でできる花粉対策の1つです。
花粉は水分を含むと重さで床面に落ち、舞い上がりにくくなります。
また、部屋を乾燥させないことで肌のバリア機能低下を防ぐことができるため、花粉の症状を悪化させにくいです。
⑥空気清浄器を置く
高性能の空気清浄機を置き、花粉を除去することも効果的です。
加湿器と一体になったタイプもありますので、お住まいに合った機能性・容量のものを選びましょう。
空気清浄機はホコリやハウスダスト、PM2.5の除去にも効果的なため、住まいの空気環境を良くすることができます。
⑦風の出ない空調器具を使う
エアコンなどの風が出る空調器具を使うと、花粉が舞ってしまいます。
花粉の時期はなるべく風の出る器具の使用を避け、使うならば床の掃除後などが好ましいです。
電気ストーブなど、風の出ない暖房器具もありますので検討してみてくださいね。
家づくりで取り入れたい家の中の花粉対策7選
家づくりの際に取り入れられる、家の中の花粉対策をご紹介します。
①玄関にアウター収納を採用する
玄関にアウター用の収納をつくり、LDKなどのメインの居住スペースに花粉を持ち込まないようにしましょう。
広めのシューズクロークの一部にパイプを施工し、アウターを掛けられるようにするなどの方法もあります。
アウターだけでなく、カバンや帽子などもまとめて収納できるスペースが玄関付近にあると、より花粉対策につながるためおすすめです。
②洗面脱衣所と玄関を直結させる
洗面脱衣所と玄関を直結させることで、着替えや手洗いうがいを済ませてから、LDKに行くことができます。
外出すると顔や手にも花粉が付着するため、きれいに落とすことで家の中での快適性が向上します。
洗面脱衣所と玄関の動線が確保できないときは、玄関にミニ洗面台をつける方法もあるため、間取りに合わせて検討しましょう。
③ランドリールームをつくる
ランドリールームをつくり、室内干しできるスペースを確保しましょう。
広めの空間に物干しや乾燥機を施工することで、室内で洗濯を完結することが可能です。
花粉がついた服で出入りする「脱衣所」と「ランドリールーム」を分けることで、きれいな洗濯物に花粉が付きません。
④高性能なフィルター付き換気設備を採用する
花粉を家の中に入れないようにするには、換気設備にこだわることも大切です。
機械の力で換気する第一種換気システムで、高性能なフィルターが付いたタイプをおすすめします。
フィルターつきの換気システムなら、外気を取り入れるときに花粉やPM2.5などのウイルスを除去することが可能です。
⑤床面排気の換気システムを選ぶ
24時間換気システムは床面排気の仕様を選ぶことで、効率的に花粉を排出できます。
一般的な換気システムの排気口は天井付近に付いていることが多く、空気の流れとともに花粉を舞い上げてしまい排気されずらいです。
下の画像は、ハウスダストの例ですが花粉も同様です。
床面排気の場合、床に溜まったウイルスなどをそのまま吸いこんで屋外に排気するため、効率的に花粉を除去できます。
▷関連コラム:床下換気は木造住宅に必須?方法や基礎断熱との関係を解説|R+house
⑥床暖房にする
風の出ない暖房器具を採用したいなら、床暖房も1つの選択肢として挙げられます。
床暖房は、床面が電気や温水によって温められるため、花粉が飛散しにくいです。
後付けする場合は、床をはがす大規模なリフォームになるため、採用すべきか新築時に検討することをおすすめします。
⑦調湿効果のある内装材を採用する
調湿効果のある内装材を採用することで、室内を適切な湿度に保ちやすくなります。
無垢の床材や板張りの壁、漆喰・珪藻土などの自然素材、調湿効果のあるタイルや壁紙などがおすすめです。
自然素材は、静電気の発生を抑える効果を持つものもあるため、花粉の付着を防ぐことができます。
▷関連コラム:“調湿”が住まいや生活にもたらす効果とは?ポイントや建築材料を紹介(R+house)
まとめ
花粉は、外出中に洋服などに付着したり、換気や窓・ドアの開閉時に入ってきたりして、家の中に取り込まれます。
家づくりに花粉対策を取り入れることで、症状を抑えられるケースも少なくありません。
室内の温度だけでなく空気環境にもこだわり、花粉対策をした住まいを採用してみてくださいね。
国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする名古屋の工務店です。
花粉対策した住まいが気になる方も、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者情報

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