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「吹き抜けの家は寒い」と後悔する理由|家づくりで取り入れるべき寒さ対策10選

  • 断熱性・気密性

「吹き抜けの家は寒い」 と後悔する理由

 

「吹き抜けがある家は寒い」と聞いたことはないでしょうか。

開放的な空間づくりができる吹き抜けは魅力的な間取りですが、冬場に寒い思いをするのは嫌ですよね。

 

そこで今回は、「吹き抜けの家は寒い」と後悔する理由を解説し、家づくりで取り入れるべき寒さ対策をご紹介します。

吹き抜けの間取りをマイホームに取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

<コラムのポイント>

  • 吹き抜けがある家は、暖房する面積が広くなり、2階から冷気が下りてくるため寒いと感じることがあります。
  • ・気密性や断熱性にこだわったり、設備や間取りを工夫したりすることで、吹き抜けの寒さ対策は可能です。
  • ・吹き抜けの施工実績が多く、高気密高断熱な家づくりをしている会社に相談することをおすすめします。

 

「吹き抜けがある家は寒い」と後悔する3つの理由

吹き抜けは寒い
※弊社の施工事例ではありません。

吹き抜けがある家は寒いと言われる理由をご紹介します。

 

①吹き抜けをつけると暖房する範囲が広がるから

吹き抜けは、1階と2階の両方とつながっている空間です。

そのため、1階のLDKを暖房しようと思うと、吹き抜けとつながる空間も暖めなければなりません。

 

暖房する範囲が広いと部屋が暖まるのに時間がかかるため「寒い」と感じてしまうのです。

また、エアコンの暖気は上部に滞留しやすい性質があるため、吹き抜けが暖まって1階は寒いという現象も起こり得ます。

 

②二階の冷気が下に降りてくるから

先述した通り、暖気は上部に滞留しやすく冷気は下降しやすいという特性があります。

そのため、暖房していない2階の冷たい空気が吹き抜けを伝って1階に降りてきて、寒いと感じることも少なくありません。

リビング階段があるとLDKが寒くなるというのも同様の理由です。

どんなにLDKを暖めても中々快適な室温にならず、暖房費がかかってしまって後悔したという意見もあります。

 

③吹き抜けの大きな窓から冷気が伝わるから

リビングなどに吹き抜けをつくる場合、開放感や日当たりを確保するために大きい窓を採用する事例は多いです。

昼間は窓から日差しがたっぷり入るため、明るくて暖かい部屋になりますが、夜間は外の冷気が室内へ伝わります。

窓から冷気が伝わることで室温が下かってしまい、部屋が寒いと感じるケースも少なくありません。

 

家づくりで取り入れるべき吹き抜けの寒さ対策10選

吹き抜けがある家

▷施工事例:光が溢れる心地よい家

家づくりで取り入れるべき吹き抜けの寒さ対策をご紹介します。

入居後に「寒くて後悔した」とならないように、あらかじめ対策をチェックしておきましょう。

 

①高気密高断熱住宅を建てる

気密性・断熱性を高めることで、暖房効率が良い住宅をつくることができます。

断熱材の種類や厚みにこだわることで、熱の出入りが少ない建物を建築可能です。

 

また、基礎から屋根裏まですっぽりと断熱材で覆うことができれば、熱が逃げにくくなり断熱性が高まります。

 

ホールハウス断熱

引用ページ:国松工務店の「3つの高性能」

 

他にも気密性・断熱性を高めるための方法は多くありますので、こちらのコラムを参考にしてみてくださいね。

▷関連コラム:夏涼しく冬暖かい家を実現する「7つの方法&間取りの工夫」ハウスメーカー選びの注意点も紹介

 

②サッシの性能を高める

吹き抜けに大きな窓をつけるなら、サッシ自体の性能を高める方法もおすすめです。

大きな窓は熱の出入りが多くなるため室温へも影響します。

窓ガラスの枚数、充填する気体、サッシの素材などによって、窓からの熱の伝わりにくさが変わりますので意識してみましょう。

 

 

③吹き抜けをFIX窓にする

吹き抜けの窓は種類にもこだわることがポイントです。

開け閉めできない「FIX窓」なら、窓と枠が一体になっているため気密性が高く、空気の出入りを最小限に留めることができます。

開閉できる窓を採用したいなら、レールで開閉する引違い窓よりも「滑り出し窓」が気密性を確保しやすいです。

同じ断熱性の窓でも種類によって気密性が異なるため、選ぶ際には意識してみてくださいね。

 

④熱交換型換気システムを取り入れる

24時間換気には、熱交換型換気システムを取り入れることをおすすめします。

 

<熱交換型換気システムとは>

屋外に排出する空気に含まれる熱を回収し、屋外から取り入れた空気にその熱を再利用する第一種換気システム。

 

冬場の場合は、屋外から入ってきた空気に熱が移動するため、実際の外気温よりも暖かい空気が室内を循環します。

そのため、室内が冷えにくくなり暖房効率を高めることが可能です。

 

さらに、換気システムを床下に配置することで、年間を通じて温度差が少ない地中熱を活用することができます。

地中熱を活かした換気

引用ページ:国松工務店の「3つの高性能」

 

床下に換気システムを導入するためには、基礎も断熱材で覆う「基礎断熱」を採用する必要があります。

詳しくはこちらのコラムで解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

▷関連コラム:基礎断熱で後悔しないためにやるべき5つのこと|デメリットや床断熱との違いも解説

 

⑤シーリングファンを施工する

吹き抜けの天井にシーリングファンを施工して、空気を循環させる方法もおすすめです。

天井付近に溜まった暖気と床面に下りてくる冷気を循環させて、空間の温度差を減らすことができます。

シーリングファンは夏場にも活躍する設備なので、吹き抜けをつけるなら採用を検討しましょう。

デザイン性が高いシーリングファンが多くあるため、内装のアクセントにもなります。

 

⑥日当たりが良い方角に窓を位置につける

冬場の昼の快適性を高めたいなら、日当たりが良い方角に吹き抜けの窓をつけましょう。

晴れていれば室内に日差しが入るため、室温を高めることが可能です。

ただし、夏場は暑く感じたり時間によっては眩しかったりするケースもあります。

軒を深くして取り込む日差しの量を調整するなどの対策も検討してみてくださいね。

 

⑦吹き抜けの窓にカーテン・ロールスクリーンをつける

吹き抜けの窓に、遮熱・断熱性能の高いカーテン・ロールスクリーンをつける方法もおすすめです。

夜間や天気が良くない日はカーテンやロールスクリーンを閉めておくなど、ご自身で調整することができます。

先ほどお伝えした、夏場の強い日差しへの対策にも効果的です。

開閉が手間という方は、電動やタイマー機能付きを検討してみてくださいね。

 

⑧エアコンは対応している畳数と設置位置に注意する

エアコンなどの暖房器具を採用する際は、吹き抜けの面積を考慮した容量を選ぶことがポイントです。

単純な面積の計算でも選ぶことはできますが、住宅会社や家電量販店のプロからアドバイスをもらうことをおすすめします。

 

また、次のような箇所にエアコンを設置すると暖房効率が悪くなるため注意が必要です。

 

  • ・エアコンの目の前が壁になっている
  • ・吹き抜けに背を向けて設置する

 

空間に適した容量のエアコンを、適切な位置に施工して暖房が効きやすいようにしましょう。

 

⑨床面から暖める器具を採用する

冷気が溜まりやすい床面を暖められる暖房器具を採用することで、吹き抜けがある家の寒さ対策になります。

具体的には、床暖房などで床面を暖めたり、地中熱を活用したりする方法です。

「頭寒足熱」という言葉もあるように、足元を暖めることは健康にも良いとされています。

冷気が溜まりやすい床面を快適にできるような方法を検討してみてくださいね。

 

⑩扉や室内窓で仕切れるようにして暖房する空間を限定させる

個別エアコンなどで暖房する場合、吹き抜けと2階のスペースは扉や室内窓で仕切れるようにして、暖房する空間を限定させる方法もあります。

LDKなどの限定した空間を少ないエネルギーで暖房したい場合にはおすすめです。

ただし、全館空調は仕切りをなくした方が効率が高まるため、間取りに合った暖房器具を取り入れましょう。

 

国松工務店では、「家を創り、家族を創る」をモットーに、デザインと快適性にこだわった家づくりをご提案しております。家全体を断熱材ですっぽり覆う断熱方法や地中熱を利用した効率的な換気などによって、住まいの快適性を高めています。

吹き抜けがある間取りを検討している方はぜひお気軽にご相談ください。

 

▷国松工務店の「3つの高性能」について

▷国松工務店へのお問い合わせ・資料請求はこちら

 

快適でおしゃれな「吹き抜けがあるリビング」の実例

快適性にもデザイン性にもこだわった、吹き抜けがあるリビングのおしゃれな実例をご紹介します。

 

①開放的なリビングの吹き抜け

開放的な吹き抜けがあるリビング

▷施工事例:豊かな空間・光あるれる空間

二面に大きな窓を配置した吹き抜けがある開放的なリビングです。

時間帯や天候によって縦型ブラインドを開閉して、快適な室温を保てるようにしています。

 

②二階とのつながりを限定させたリビングの吹き抜け

リビングの吹き抜け

▷施工事例:光が差し込む小窓がたくさんある家

大きな吹き抜けをつくって開放感を持たせ、木格子によってアクセントを取り入れた温かみのあるリビングです。

2階は壁の一部分だけくり抜き、冷暖房効率を高めたいときはカーテンなどで壁を塞げるようにしました。

シーリングファンによって空気を循環させ、温度差の少ない空間づくりをしています。

 

③大きな吹き抜けとスケルトン階段がおしゃれなリビング

スケルトン階段がおしゃれな吹き抜け

▷施工事例:スケルトン階段×窓

リビングにスケルトン階段を採用し、大きなリビングをつくった事例です。

吹き抜けと2階がつながる空間を最小限にし、暖房効率を高められる間取りを取り入れました。

エアコンをLDKの長手方向に施工して、空間全体に暖気が広がるようにした点もポイントです。

 

施工事例

▷国松工務店の施工事例はこちらから

 

まとめ

吹き抜けがある家は、暖房する面積が広くなり、2階から冷気が下りてくるため寒いと言われることがあります。

しかし、新築時にしっかり対策をすれば、吹き抜けがある家でも冬場の快適性を高めることは可能です。

吹き抜けの施工実績が多く、高気密高断熱な家づくりをしている会社に相談して、快適に過ごせるマイホームを建てましょう。

 

夏場の快適性に関しては、こちらのコラムをチェックしてみてくださいね。

▷関連コラム:夏に涼しい家を建てるには?部屋が暑い6つの原因と対策・工夫を解説│ハウスメーカー選びも重要に?

 

国松工務店では、「家を創り、家族を創る」をモットーに、デザインと快適性にこだわった家づくりをご提案しております。

高気密高断熱な家づくりで吹き抜けがある家の快適性を高めることができますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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