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冬も「暖かい家」にする12の工夫|構造・性能・設備・間取りのポイントを解説

  • 断熱性・気密性
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冬も「暖かい家」にする12の工夫

 

せっかく注文住宅を建てるなら、寒い冬でも暖かい家にしたいですよね。

暖かい家にするためには、暖房設備にこだわるだけでなく、建物自体に様々な工夫をして質を高めることが大切です。

 

そこで今回は、構造・性能・設備・間取りの4項目に着目して、冬も「暖かい家」にするための工夫をご紹介します。

家づくりの考え方に合った工夫を取り入れ、冬も快適に過ごせる住まいを実現しましょう。

 

<コラムのポイント>

  • 冬も暖かい家を実現するためには、構造・性能・設備・間取りなど住まい全体に対してこだわる必要があります。
  • ・熱伝導率が低い木造住宅に高気密高断熱な性能を採用し、ライフスタイルに合った暖房設備や間取りを取り入れることが暖かい家をつくるポイントです。
  • ・建物のベースとなる構造や性能の標準仕様によって冬の快適性は大きく異なるため、会社ごとの特徴や強みをしっかりと確認しましょう。

 

構造によって家の暖かさは変わるのか

木造と鉄骨造の熱伝導率

 

住宅の構造は、大きく分けて「木造」・「鉄骨造」・「鉄筋コンクリート(RC)造」の3つに分類されます。

構造によって家の暖かさに違いはあるのでしょうか。

 

構造による暖かさの違いは「熱伝導率」で比較することができます。

熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを表した数値です。

数値が低いほど熱が伝わりにくく、外気の影響を受けにくい家を建てることができます。

 

では、木・鉄・コンクリートの熱伝導率を確認しましょう。

 

  • ・木:0.12~0.19W/mK程度
  • ・鉄:70~80W/mK程度
  • ・コンクリート:1.6W/mK程度

 

木が1番熱伝導率が低く、鉄だけ大幅に数値が高いです。

つまり、構造体そのものだけを考慮した場合は、木造が1番熱を伝えにくく暖かい家をつくりやすいということが分かります。

 

ただし、構造を木造にしても他の分野が劣っていた場合は暖かい家になりません。

これからご紹介する性能や間取りに関する工夫を取り入れ、バランスの取れた家づくりをすることが、暖かい家を建てるのに大切なポイントです。

 

冬も暖かい家にする「性能」の工夫

高気密高断熱な家

▷施工事例:黒の外壁に内装は白で清潔感を

 

冬場の建物の快適さに関わるのは「断熱性」「気密性」の2つです。

この2つの性能を高めるポイントをお伝えします。

 

①効果の高い断熱材を適切に施工する

断熱材の質と施工品質によって、住宅の暖かさは大きく左右されます。

具体的には次のポイントを満たすことが重要です。

 

  • ・熱伝導率が低い断熱材を選ぶ
  • ・断熱材の十分な厚みを確保する
  • ・隙間なく均一に断熱材を施工する

 

どんなに施工技術が高い職人さんが施行しても、断熱材自体の性能が低ければ建物の断熱性は高まりません。

また、高品質な断熱材でも、施工が上手でないと隙間から熱が逃げてしまいます。

冬暖かい家にするためには、効果の高い断熱材を適切に施工することが大切です。

 

②建物全体を断熱材で覆う

暖かい家にしたい場合、どこか一部から熱が逃げてしまっては快適な室温を保つことはできません。

寒い冬に身体だけ防寒するのではなく、靴下を履いたり手袋をつけたり帽子を被ったりすると、より全身が暖まりますよね。

建物も同じで、基礎から屋根裏まですっぽりと断熱材で覆うことで、建物全体の断熱効果を高めることが可能です。

 

ホールハウス断熱

▷国松工務店の「ホールハウス断熱」

 

中には、床・壁・天井のみの断熱方法の住宅会社もありますので、しっかりと確認しましょう。

 

▷関連コラム:基礎断熱で後悔しないためにやるべき5つのこと|デメリットや床断熱との違いも解説

 

③窓・玄関ドアの断熱性能を高める

窓や玄関ドアの性能を高めることも、冬暖かい家を実現するために重要なポイントです。

冬場は、窓やドアなどの開口部から約半数の熱が出入りしています。

つまり、どんなに断熱材をしっかりと施工しても、窓やドアの断熱性が低いと約半分の熱は逃げてしまうのです。

 

窓と玄関ドアの性能を高めることで、開口部からの熱の出入りを軽減させることができます。

・トリプルガラスや樹脂サッシを採用
・アルゴンガスやLow-E膜が入ったタイプがおすすめ
玄関ドア ・D4よりもD2仕様の方が断熱性が高い

 

地域によって適した窓や玄関ドアの断熱性能は異なるため、建築エリアの冬場の天候を加味して選んでみてくださいね。

 

③気密性能の高い家づくりをする

冬暖かい家にしたいなら、気密性にこだわることも大切です。

建物の隙間をなくして熱を逃げにくくすることで、気密性が高まります。

家の大きさに対してどのくらいの隙間があるのかは、実際に計測して「C値」で表すことができます。

 

C値に対する明確な基準はありませんが、1.0㎠/㎡以下の住宅は高気密とされるケースが多いです。

1棟ごとに気密測定が可能ですが建ててからでないと計測できないため、住宅会社が公表しているC値を参考にしながら、会社選びをしてみてくださいね。

 

国松工務店では、全棟C値の実測試験を行っています。一般的に高気密とされているC値1.0㎠/㎡以下よりも厳しい、0.5㎠/㎡を社内基準としており、クリアできない場合は施工のやり直しを行っています。

高気密高断熱で冬も暖かい家にしたい方はぜひお気軽にご相談ください。

 

▷国松工務店の「3つの高性能」について

▷国松工務店へのお問い合わせ・資料請求はこちら

 

 

冬も暖かい家にする「設備」の工夫

こだわりの設備がある家

▷施工事例:光が差し込む小窓がたくさんある家

 

冬も暖かい家にするための設備の工夫をご紹介します。

 

①熱交換型の第一種換気システムを採用する

冬の暖かさにこだわった家づくりをするなら、換気システムに着目することも大切です。

基本的な換気システムは、外気を取り入れて室内の空気を排出するため、屋外の気温の影響を受けやすくなります。

しかし、熱交換型の第一種システムを採用することで、外気の影響を受けにくい換気が可能です。

 

熱交換型の第一種システムとは、室内で温められた空気の熱を回収してから排出し、外から取り込んだ冷たい空気に対して熱を再利用する換気システムのことです。

外気を室内の温度に近付けてから部屋に取り込むため、室温が極端に下がることがありません。

 

さらに、年間を通じて温度変化が少ない地中熱を利用することで、さらに効率的な換気ができます。

地中熱を活かした換気

▷国松工務店の「地中熱利用型換気システム」

 

同じ第一種換気でも、様々な仕組みの違いがありますので、熱交換の効率や地中熱を利用しているかなどの詳細までチェックしましょう。

 

②足元から暖める暖房設備を選ぶ

床暖房などの足元から暖める暖房設備を採用することで、冬場の快適性を高めることができます。

なぜなら、冷たい空気は下降するという特徴があるため、足元を暖めることで快適性を高めることができるからです。

「頭寒足熱」という言葉があるように、足を暖めて頭の熱を溜め込まないようにすると健康面でもメリットがあります。

ただ部屋を暖房するだけでなく、どのような方法でどこを暖めるのかを考えて設備選びをしてみてくださいね。

 

③部屋全体の温度差をなくせる暖房設備を選ぶ

部屋全体の温度差をなくせるような暖房器具を選ぶこともポイントです。

空間ごとの温度差がある家では、暖かい部屋ばかりに留まって運動量の低下につながりますし、ヒートショックのリスクも高まります。

全館空調システムなどを採用することで、部屋ごとの温度差を減らした家づくりが可能です。

 

また、高気密高断熱住宅を建てれば、間取りの工夫次第ではエアコン1台のみで家全体を快適にすることもできます。

詳しくはこちらのコラムで解説していますのでご覧ください。

▷関連コラム:「エアコン1台で家全体を冷暖房」は高気密高断熱住宅がポイント|間取りのコツも解説

 

④シーリングファンで空気を循環させる

吹き抜けなどの縦方向に広がる間取りを採用する場合、シーリングファンの採用をおすすめします。

先ほどもお伝えした通り、冷気は下降して暖気は上に滞留する性質があるため、シーリングファンによって空気を循環させることで温度差を改善できます。

 

吹き抜けがある間取りは寒いという意見もありますが、工夫をすることで対策することは可能です。

詳しくはこちらのコラムをチェックしてみてくださいね。

▷関連コラム:「吹き抜けの家は寒い」と後悔する理由|家づくりで取り入れるべき寒さ対策10選

 

国松工務店では、「家を創り、家族を創る」をモットーに、デザインと快適性にこだわった家づくりをご提案しております。家全体を断熱材ですっぽり覆う断熱方法や地中熱を利用した効率的な換気などによって、住まいの快適性を高めています。

性能や設備にこだわって「冬も暖かい家」を建てたい方はぜひお気軽にご相談ください。

 

▷国松工務店の「3つの高性能」について

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冬も暖かい家にする「間取り」の工夫

日差しが明るい家

▷施工事例:光が溢れる心地よい家

 

冬も暖かい家にするための間取りの工夫をご紹介します。

 

①日差しをたっぷり取り込む工夫をする

冬場でも日差しをたっぷり取り込める間取りにすることで、室温を高めることができます。

先ほど窓から「熱が逃げやすい」とお伝えしましたが、逆を言えば窓から日射による熱を取り入れることも可能です。

大きな窓や高い位置に窓をつけ、暖かい日差しが部屋の広範囲に入るようにしましょう。

 

注意点は、窓自体の断熱性を高めて熱を逃げにくくする点と、夏場の快適性を考慮する点です。

夏場も日射の熱を多く取り込んでしまうと室内が高温なってしまうため、軒や庇を採用して強い日差しを遮れるようにしましょう。

夏と冬は日射の角度が異なるため、設計士に効果的な軒や庇の奥行きを提案してもらってくださいね。

 

②寒さを感じにくい窓の位置を選ぶ

窓の位置を工夫して、寒さを感じにくい間取りにすることもポイントです。

性能の高い窓でも、直射日光が当たらない北側に窓の近くにいるとひんやりとしますし、夜間は窓が徐々に冷えてきます。

そこで、長時間過ごす場所の近くには窓を配置しないように工夫しましょう。

 

  • ・ダイニングテーブルのすぐ横に掃き出し窓を採用しない
  • ・ソファの真横に窓を配置しない
  • ・寝室は足元や頭の近くに大きな窓をつけない

 

窓の位置をずらしたり、高めの位置に変更したりするだけでも寒さの感じ方は異なります。

窓自体の性能に加えて、窓のサイズや位置にもこだわってみましょう。

 

③部屋の形状をシンプルにする

部屋の形状をシンプルにすることで、空間全体を均一に温めやすくなります。

例えば、一直線のLDKの端にエアコンをつければ、温風が部屋全体に行き渡りますよね。

対して、凹凸のあるLDKの場合は壁によって温風が遮られるケースもあり、空間が均一な温度になりにくいです。

効率的に部屋を暖房することを考え、部屋の形状はシンプルにして、温風が空間全体に届く位置にエアコンを施工しましょう。

 

④個別エアコンを使うなら空間を仕切る

LDKや各居室ごとに1台のエアコンをつけて、部屋を暖房する方法を選択する方もいますよね。

個別エアコンを使って暖房をしたいなら、空間を扉などでしっかりと仕切って、熱が逃げないようにする間取りをおすすめします。

より冷暖房効率を高めたいなら、吹き抜けは採用せず、リビング階段も扉やロールスクリーンなどで仕切ることが望ましいです。

暖房する範囲を限定させて、より効率的に部屋を暖められるように工夫しましょう。

 

⑤全館空調なら空間をつなげる

全館空調を採用する場合や1台のエアコンで家全体を温めたいなら、空間同士をつなげた間取りがおすすめです。

空間をつなげて空気が循環しやすい間取りにすることで、部屋ごとの温度差を軽減できます。

吹き抜けやリビング階段も効果的な間取りですし、各部屋のドアなども普段は開けておくと空気が行き来しやすいです。

 

採用する暖房設備によっておすすめの間取りは異なるため、あらかじめ住宅会社に要望を伝えておきましょう。

 

施工事例

▷国松工務店の施工事例はこちらから

 

まとめ

冬も暖かい家にするためには、建物のベースとなる構造や性能にこだわり、暮らしに合った設備や間取りを取り入れることが大切です。

どれか1つの項目に特化しているのではなく、全体のバランスを考えた家づくりをしている住宅会社を選びましょう。

冬場の快適性を高めるための様々な工夫を取り入れ、居心地の良いマイホームを建ててくださいね。

 

国松工務店では、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをご提案しております。

高気密高断熱な家づくりで「冬も暖かい家」を実現可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

▷国松工務店の「3つの高性能」について

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監修者情報

国松工務店編集部
国松工務店編集部
国松工務店では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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