3畳の畳コーナーは狭いのか|快適に使える空間にする間取りアイデア、フラット・小上がりの比較も

「3畳の畳コーナーは狭いのではないか」と採用を迷われる方は少なくありません。
そこで今回は、3畳の畳コーナーでも快適に使える間取りのアイデアと配置におすすめの空間をご紹介します。
フラット・小上がり・ダウンフロアそれぞれの特徴もご紹介しますので、ぜひ家づくりにお役立てください。
<コラムのポイント>
- ・3畳の畳コーナーは、おとな1人が布団を敷いてゆったりと寝られる広さがあるため、使い方によっては決して狭くありません。
- ・子どもの遊び場・ワークスペース・家事スペースなど、具体的な用途を考えて3畳の畳コーナーの配置や設備を決めることがポイントです。
- ・フラット・小上がり・ダウンフロアそれぞれの畳コーナーに対応可能で、使い方に合わせた空間提案をしてくれる住宅会社に相談しましょう。
愛知・名古屋の国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをしています。
「畳コーナーのある住まい」を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
Contents
3畳の畳コーナーは狭いのか

畳コーナーは「3畳だと狭いのでは」と不安に感じる方も少なくありません。
3畳とは「畳3枚分」を並べた広さのことを指し、1.8m×2.7m弱の広さがあります。
布団を敷いて寝られる広さ
3畳あれば布団を敷いて寝ることは可能です。
- ・一般的な布団の大きさ:約1m×2m
3畳の空間にシングルサイズの敷布団を敷くと、上下左右に30~40cm程度のゆとりが生まれます。
そのため、おとな1人が布団に寝て、周りに荷物などが置けるスペースも確保することが可能です。
「3畳+板の間」なら2人分の布団も敷ける

畳コーナーに2人分の布団を敷けると、ご両親など2人の来客を招待しやすくなります。
しかし、3畳のスペースは「1.8m×2.7m弱」しかないため、約2m×2mのサイズになる布団二枚を敷くことができません。
そこで、板の間をプラスすることで、おとな2人が寝るスペースを確保することが可能です。
使い方を具体的に考えることがポイント
3畳の畳コーナーはおとな1人がゆったりと寝られるため、決して狭すぎることはありません。
しかし2人が横になる場合や他の用途によっては、窮屈さを感じる可能性があります。
そのため、畳コーナーを設ける際は、使い方を具体的に考えて広さを検討することが大切です。
3畳の畳コーナーを快適に使える空間にする間取りアイデア

▷施工事例:愛知県名古屋市注文住宅|あたたかさを感じる無垢フローリング
3畳の畳コーナーでも快適に使える空間にする間取りアイデアをご紹介します。
勉強・仕事用のスペース
勉強や仕事用のスペースとして、3畳の畳コーナーを採用する方法です。
造作でカウンターをつけることも可能ですが、使い方が変化することも考慮すると、テーブルを置いたほうが可変性が高まるケースもあります。
勉強や仕事で使うものをしまえる奥行きの浅い収納、パソコン作業やスマホの充電に使えるコンセントがあると、空間の使い勝手が高まります。
お子様の遊び場・お昼寝に
お子様の遊び場やお昼寝にも畳コーナーは活躍します。
ベビーやキッズサイズの布団であれば、3畳の畳コーナーに2枚並べて敷くことも可能です。
段差のないフラットなタイプが安全ですが、小上がりにする場合はベビーゲートなどをつけやすいように、畳コーナーの両側を壁にするなど細かな点も配慮しましょう。
また、板の間をなくして全面を畳敷きにしたり、頭をぶつけるリスクがある吊り収納などを設けないことでより安全性が高まります。
家事スペース
家事スペースとして3畳の畳コーナーを活用する方も多いです。
畳コーナーの近くに洗濯物の干し場やランドリールームを設けることで、畳んだりアイロンがけしたりする動作がスムーズになります。
また、家事の合間の休憩場所として、寝転がれる3畳の広さの畳コーナーが選ばれることも多いです。
料理中に休憩できるキッチン横、お子様の様子を確認しやすいリビングへの配置をおすすめします。
来客のお泊りスペース
来客時の宿泊スペースとして活用できるよう、3畳ほどの畳コーナーを設ける方もいます。
LDKに隣接する畳コーナーであれば、就寝時にロールスクリーンや扉などで仕切れるようにしておくことで、プライバシーを確保でき安心です。
来客がないときは仕切りを開けてオープンな空間として使えば、様々な用途で活用できます。
また、布団や来客用の荷物を収納できるスペースを設けておくと、より利便性を高めることが可能です。
趣味空間
趣味を楽しむための空間を畳コーナーにする方法もあります。
畳は床に座ってゆったりと趣味を楽しむことができるため、チェアなどの家具が不要です。
また、クッション性のある畳は、ヨガやストレッチにも適しています。
趣味の内容に合わせて、必要な設備や空間の明るさなどを検討しましょう。
こたつを置いてくつろぐ
3畳の畳コーナーにこたつを置いて、ゆったりとくつろぐのもおすすめです。
メインのリビングがフローリングの場合、こたつの設置や座り心地に悩んで採用を諦めるといったケースも少なくありません。
畳コーナーがあればこたつを気軽に取り入れることができ、冬場はサブのリビングとして活躍します。
シアタールーム
畳コーナーをシアタールームとして活用する方法もあります。
ローソファやクッションを置いて寝転びながら映画鑑賞を楽しめる、畳ならではのくつろぎ空間を演出できます。
3畳とコンパクトなスペースのため、スクリーンは壁掛けテレビやプロジェクターを採用し、空間を広く使うための工夫を取り入れましょう。
また、映画が見やすい明るさに調整したり雰囲気を演出できる「調光調色機能付きの照明」を取り入れるのもおすすめです。
3畳の畳コーナーをつくるのにおすすめな空間

3畳の畳コーナーは、他の空間と隣接させて一体感を持たせることで、狭さを感じにくくなります。
採用しやすい空間をご紹介しますので、用途に合ったレイアウトを考えてみましょう。
リビング
リビング横に畳コーナーを設ける方法です。
お子様の様子を見守りやすく、家族団らんのときにリビングと畳コーナーを両方使えるという利便性もあります。
遊び場やお昼寝スペースとしても活用でき、日常使いしやすい点も魅力です。
ダイニング・キッチン横
ダイニングやキッチン横に畳コーナーを設けた間取りも人気です。
キッチン横にあれば、料理中に一息つくタイミングで使えたり、夕飯を準備しながら畳コーナーで勉強するお子さまの様子を確認したりできます。
ダイニングでママ・パパが友人とお茶をしているときに、子ども達は畳コーナーでお菓子を食べるなど、予備の食事スペースとしても活用できるのもうれしいポイントです。
階段下
チェアではなく床に座って過ごす畳コーナーは、階段下に配置するのもおすすめです。
階段下を壁で囲んでヌックのような空間にすれば、程よい「おこもり感」が生まれ、読書やくつろぎの場として活用できます。
お子様にとっては秘密基地のような特別な場所にもなるため、壁紙や照明デザインにもこだわって遊び心のある空間を演出しましょう。
2階ホール
階段を上ってすぐの2階ホールに畳コーナーをつくるアイデアもあります。
2階ホールに室内干しをしている場合は、洗濯物を畳む際の家事スペースとして使えて便利です。
また、畳に座りながら外を見られる高さに窓をつけることで、2階ならではの景観の良さを活かした空間づくりができます。
安全性に配慮し、窓は開閉できないFIX窓を採用すると安心です。
ロフトやスキップフロア
ロフトやスキップフロアの床を畳にする方法もあります。
家族の存在を感じつつも、程よい距離感で過ごせるのがロフトやスキップフロアに畳コーナーをつくる魅力です。
畳コーナーをスキップフロアにした場合、下部に収納を設けたりカウンターの足元を掘りごたつ風にして空間を有効活用するなど、間取りのバリエーションが広がります。
畳コーナーは「フラット・小上がり・ダウンフロア」の3種類

畳コーナーのつくり方は、大きく分けて「フラット・小上がり・ダウンフロア」の3つのタイプがあります。
それぞれの特徴を確認し、ご自宅に合うタイプを検討しましょう。
フラット
フラットの畳コーナーとは、周囲の床と段差を設けず、同じ高さで畳を敷いた空間のことです。
段差がないため安全性が高いのに加え、視覚的にも圧迫感が出にくく、広々とした印象を与えることができます。
一方で、小上がりの畳コーナーで採用されるような床下収納は設けられないため、収納が必要な場合は別途でスペースが必要です。
周りの空間と一体感が強いため、メリハリをつけたい場合は内装材・照明・建具などを工夫し、視覚的な切り替えを意識しましょう。
小上がり
小上がりの畳コーナーとは、周囲の床より1段高くし、その上に畳を敷いた空間のことです。
上り下りのしやすさを考慮するなら20cm程度、腰をかけやすくするなら40cm程度の高さをおすすめします。
周りの空間とのメリハリを付けやすく、小上がりの高さに合わせて下部を有効活用できる点がメリットです。
高さやレイアウトによっては圧迫感が出たり、安全面への配慮が必要になる点には注意しましょう。
ダウンフロア

▷施工事例:愛知県名古屋市注文住宅|黒いガルバリウム外壁とリビングのヌック
ダウンフロアの畳コーナーとは、周囲の床より1段低く掘り下げて畳を敷いた空間のことです。
空間が緩やかに区切られ、包まれるような安心感が生まれるため、居心地の良い空間を演出できます。
床が1段下がるため、設計できる場所や深さが限られるケースがある点には注意が必要です。
愛知・名古屋の国松工務店では、フラット・小上がり・ダウンフロアなど様々な畳コーナーの空間提案が可能です。
「畳コーナーがある住まい」を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
畳でなくフローリングで仕上げるのも選択肢のひとつ

小上がりやダウンフロアにスペースを設ける場合、畳ではなくフローリングで仕上げるのも選択肢のひとつです。
畳と比べてフローリングは、家具などの重い物を置いても凹みにくく、お手入れもしやすいといった特徴があります。
暮らしていく中で畳の方が良いと感じた場合には、「置き畳」を取り入れることで、後から対応することも可能です。
今だけではなく将来的な用途も具体的に想定し、畳の必要性を検討してみましょう。
まとめ
3畳の畳コーナーでも設計の工夫次第では、狭く感じない快適な空間に仕上げることができます。
床下収納や埋め込み収納、壁掛けテレビなどを採用し、空間を広々使えるような設計を取り入れるのもポイントです。
畳コーナーの実績が豊富であり、用途をしっかりと把握したうえで提案してくれる住宅会社を選びましょう。
国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする名古屋の工務店です。
60年以上にわたり愛知県で家づくりを続けてきた弊社に、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者情報

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国松工務店では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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