ビルトインガレージと玄関が一体の間取り|メリット・デメリットと注文住宅の実例をご紹介

ビルトインガレージの中に玄関をつくる「一体型」の間取りを採用するガレージハウスも少なくありません。
そこで今回は、ガレージと玄関が一体の間取りのメリット・デメリットと実例をご紹介します。
ガレージと玄関を分けた間取りについても解説していますので、ぜひ家づくりにお役立てください。
<コラムのポイント>
- ・ビルトインガレージの中に玄関がある間取りは、利便性・安全性・プライバシー性が向上するなどメリットが多いです。
- ・ガレージの中に玄関があると、駐車や来客時の対応に不便さを感じるケースもあります。
- ・ビルトインガレージと玄関の「一体型」と「独立型」のメリット・デメリットを把握し、ご自身の暮らしや敷地状況に合う間取りを選択することが大切です。
愛知・名古屋の国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする名古屋の工務店です。
「使い勝手の良いビルトインガレージがある住まい」を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
Contents
ガレージと玄関が一体の間取りとは

「ガレージと玄関が一体の間取り」とは、建物内に組み込まれたビルトインガレージの中に玄関ポーチがある間取りのことです。
ガレージ内に玄関ポーチのステップと玄関ドアを設け、室内外を行き来できる動線を確保しています。
ビルトインガレージと玄関は別々の場所に配置するのが一般的ですが、注文住宅では一体にした間取りも採用可能です。
▷関連コラム:二階建てガレージハウスの間取り・外観実例|一階にガレージがある家の魅力と注意点
ビルトインガレージと玄関が一体の間取りのメリット

ビルトインガレージと玄関が一体になった間取りのメリットをご紹介します。
メリット① 玄関と駐車場が最短距離になる
ビルトインガレージと玄関を一体にした間取りの場合、車と室内が最短距離でつながります。
毎朝の忙しいタイミングや重い荷物を持っているときでも、スムーズに移動することが可能です。
たくさん買い出しをして、車と玄関を何往復もするタイミングでもストレスにならないなど、家事の負担軽減につながります。
メリット② 雨に濡れずに空間を行き来できる
ガレージ内に玄関があると、雨に濡れずに屋内外を行き来できます。
玄関がガレージの外側にある場合、強い雨の日には玄関を出た瞬間に濡れてしまうことも少なくありません。
シャッター付きのビルトインガレージに玄関を設ければ、どんな豪雨の日でも洋服や荷物を濡らさずに移動できます。
メリット③ 省スペースにガレージと玄関を配置できる
ガレージと玄関スペースを兼用にした間取りは、省スペースでガレージハウスを採用しやすい点もメリットです。
特に、土地の間口が狭い土地の場合、ビルトインガレージと玄関ポーチを横並びに配置するのが難しいケースもあります。
ガレージの奥側に玄関を設ければ、コンパクトな土地でも広々とした駐車スペースを確保することが可能です。
▷関連コラム:【20~30坪台】ビルトインガレージがある間取り|愛知のコンパクトなガレージハウス実例
メリット④ 屋外とつながるドアが1つで済む
ガレージ内に玄関を設けることができれば、玄関ドアが1つだけでも効率的な室内への動線が確保できます。
ビルトインガレージと玄関を分けて配置する場合、ガレージからも室内に行けるようにする間取りも多く、玄関ドアや勝手口が2つ必要です。
一体型の間取りなら、屋外とつながる玄関ドアが1つで済むため、断熱性向上や費用削減につながります。
メリット⑤ プライバシー性や防犯性を確保しやすい
ビルトインガレージの奥側に玄関を配置すると、プライバシー性や防犯性が高まります。
駐車時は玄関ドアを開けても、車が目隠し代わりになって室内への視線を遮るためです。
シャッター付きガレージの場合はそもそも玄関に近づけないため、不審者の侵入リスクも低くなります。
▷関連コラム:外から見えない家の外観・間取り実例6選|プライバシー性を高める10の工夫ポイント
メリット⑥ お子様やペットとのお出かけも安心
ビルトインガレージと玄関が一体になった間取りは、お子様やペットとのお出かけも安心です。
玄関の目の前に道路がある配置の場合、お子様やペットが誤って飛び出すリスクがあります。
しかし、ガレージ内に玄関があれば道路との間に距離を設けることができ、事故を防ぎやすいです。
シャッター付きガレージなら道路までの間に仕切りができるため、さらに安全性が高まります。
ビルトインガレージと玄関が一体の間取りのデメリットと対策

ビルトインガレージと玄関を一体にするデメリットをご紹介します。
デメリット① ガレージの広さを圧迫しやすい
ガレージ内に玄関を組み込むことで、ガレージ部分の床面積が狭くなりがちです。
現在の車のサイズに合わせてガレージをつくると、買い替えた際に駐車できなくなる可能性があります。
<対策>
将来、大きな車への買い替えも想定して、適切なガレージの広さを決めましょう。
車体サイズだけでなく、人の乗り降りや荷物の出し入れも考えた上で、ガレージと玄関の広さのバランスを考えることがポイントです。
デメリット② 玄関位置によっては駐車しにくい
玄関の配置によっては、駐車しにくいビルトインガレージになる可能性があります。
例えば、ガレージの横方向から玄関ポーチのステップが飛び出している間取りでは、バック駐車時にタイヤがぶつかる危険性があります。
玄関ポーチのステップは低くて車からの死角になりやすいため、事故につながらないよう注意しなければなりません。
<対策>
ガレージと玄関ポーチの床面の色にメリハリをつけて目立ちやすくするなどの工夫を取り入れましょう。
コンパクトなガレージの場合、建物に対して玄関ポーチを張り出させるのではなく凹ませることで、衝突や乗り上げを防ぎやすくなります。
デメリット③ 車を傷つけやすい
ガレージ内に玄関がある場合、車の横を通って玄関まで行く動線が一般的です。
ビルトインガレージの横幅が狭いと、カバンやお子様のおもちゃなどをぶつけてしまい、愛車を傷つけるリスクが高まります。
<対策>
ビルトインガレージの横幅にゆとりを持たせることで、無理のない動線が確保できます。
ゆとりのある広さだと、移動の際にカバンなどが当たらないだけでなく、ドアを開けた際に壁に衝突するリスクも軽減されます。
ガレージ内でのメンテナンスするも想定している場合も、広めの空間を採用しましょう。
デメリット④ 車を使わないときの動線が不便
玄関がガレージの中にあると、車を使わないときの動線が不便になることもあります。
- ・玄関から道路までの動線が遠くなる
- ・外へ出る際に毎回シャッターの開閉が必要
車の所有者以外の家族もシャッターの鍵を所有し、操作を覚える必要がある点もデメリットです。
<対策>
シャッターを設けないオープンガレージなら、外に出る際のひと手間を減らすことができます。
ただし、プライバシー性や防犯性が低くなるケースもあるため、シャッターの有無は慎重に検討しましょう。
デメリット⑤ 来客がガレージ内に入らないとならない
ガレージと玄関が一体になっている場合、来客を迎え入れる際に不便に感じるケースもあります。
なぜなら、来客はガレージを通らないと玄関にたどり着けないからです。
<対策>
ガレージの手前側に玄関を配置することで、道路からの動線を短くできます。
外壁と玄関ドアの色にメリハリをつけ、照明で玄関を明るく照らすなど、夜間や初めて来る人も訪れやすい工夫を取り入れましょう。
デメリット⑥ 排気ガスが室内に入りやすい
ビルトインガレージと玄関が直結している場合、排気ガスが室内に入りやすい点がデメリットです。
冬場にエンジンを温めるために暖気しているタイミングでは、排気ガスがガレージ内に滞留しやすく、玄関ドアを開けた際に室内へ入り込む可能性が高まります。
<対策>
ガレージに個別の換気扇を設け、効率的に空気が循環する仕組みをつくりましょう。
また、玄関ドアは気密性の高いタイプを選び、隙間から排気ガスが入り込みにくくする方法も効果的です。
愛知・名古屋の国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、1棟ずつ丁寧に設計することを心掛けております。
ガレージの中に玄関があっても暮らしやすい間取りをご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ガレージ内に玄関がある間取りの実例

1階の一部にビルトインガレージを設け、中に玄関をつくった間取りです。
幅にゆとりがあるガレージのため、最大2台分の駐車スペースを確保できます。
普段は1台の車を停めることを想定し、玄関ポーチのステップを端に寄せて、駐車しやすくしました。

ガレージから室内に入ると、大容量の玄関収納がある玄関につながります。
左側は奥行きのあるシューズインクローゼット、右側は土間とフローリングを組み合わせた収納です。
玄関の収納を充実させることで、1階・2階の行き来を最小限にできるため、暮らしの効率が高まります。

1階にガレージがあるため、LDKは2階に配置しました。
窓を高めに配置することで、外からの視線が気になりにくくなり、家具を設置する際の自由度も高まります。
3方向に窓をつけ、どの時間外でも日差しを取り込める空間に仕上げました。
▷関連コラム:【20坪~30坪台】二階リビングの間取り実例|メリット・デメリットや暮らしやすくするコツも
ビルトインガレージと玄関が分かれている間取りも多い

ガレージと玄関が分かれて配置されている家も多いです。
それぞれ独立した空間になっていますが、上の事例のように横並びにすることで、効率の良い動線を確保できます。
ガレージと玄関を独立させるメリット
ガレージと玄関を分けるメリットをご紹介します。
- ・ゆったりした玄関ポーチをつくりやすい
- ・玄関をアクセントにした外観をつくれる
- ・来客時に対応しやすい
- ・排気ガスの影響を受けにくい
ガレージを独立させた場合、玄関ポーチの広さを調整しやすいため、間取りやデザインの自由度が高まります。
また、玄関と道路の動線がスムーズになるため、来客時や車を使わないタイミングでの使い勝手が良くなる点もメリットです。
ガレージと玄関を独立させるデメリット
ガレージと玄関を分けた際のデメリットをご紹介します。
- ・間取りによっては広いスペースが必要になる
- ・ガレージから玄関までの動線が長くなりやすい
- ・玄関まわりの雨風の影響を受けやすい
- ・外構費用がかかりやすいケースも
玄関ポーチを広くした場合、敷地や他のスペースが圧迫されることがあるため、バランスの良い配置がポイントです。
また、ガレージのすぐ横に玄関を隣接させて効率的な動線を確保し、移動時に雨に濡れないような工夫を取り入れましょう。
玄関を独立させる間取りは、アプローチや目隠しが必要になるケースがあるため、外構費用は多めに予算を確保しておくと安心です。
<ポイント>
ガレージ一体型と独立型はそれぞれメリット・デメリットがあるため、使い勝手の良さや外観のデザイン性などを考え、最適な方法を選びましょう。
また、土地の広さや周囲からの目線など敷地条件を踏まえることで、より快適で満足度の高い住まいにできます。
まとめ
コンパクトな敷地に建築する場合や帰宅時・外出時の動線を良くしたいなら、玄関とビルトインガレージを一体にした間取りをおすすめします。
玄関一体型のビルトインガレージの利便性を高めるには、広さや玄関位置、ポーチの形状など細部までこだわることがポイントです。
お客様の暮らしに寄り添ったプラン提案をしてくれる、ビルトインガレージの建築実績が豊富な住宅会社に相談しましょう。
国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする名古屋の工務店です。
60年以上にわたり愛知県で家づくりを続けてきた弊社に、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者情報

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国松工務店では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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