高低差のある土地に家を建てるメリット・デメリットと注意点を解説|建物・外構の施工事例も
「気になる敷地が高低差のある土地だけれど購入すべきだろうか」とお悩みの方はいませんか。
高低差のある土地でも、設計の工夫によって暮らしやすくおしゃれな住まいを実現可能です。
そこで今回は、高低差のある土地に家を建てるメリット・デメリットと注意点を解説します。
高低差のある土地を上手く活用したおしゃれな建物・外構の施工事例もご紹介しますので、ぜひ家づくりにお役立てください。
<コラムのポイント>
- ・高低差のある土地は、敷地の状況に合わせた造成工事が必要で、設計の難易度が高いケースが多いです。
- ・敷地と建物が連動した動線や視線対策を設計に取り入れることで、暮らしやすさや外観のデザイン性を高めることができます。
- ・建物と外構をまとめて相談できるような住宅会社に依頼し、高低差を活かした質の高い家づくりを実現しましょう。
愛知・名古屋の国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする名古屋の工務店です。
高低差のある土地への建築を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
Contents
高低差のある土地とは
高低差のある土地とは、道路や隣地と地盤面が異なる高さの土地のことを指します。
- ・道路よりも敷地が高い(または低い)
- ・隣地よりも敷地が高い(または低い)
- ・敷地内に段差がある
これらの状態の敷地は、そのまま家を建てられないケースもあり、状況に応じた造成工事が必要です。
高低差のある土地に必要な工事内容
高低差がある土地に家を建てる場合、次のような工事が必要になります。
切土工事 | 土を削って地盤面を低くする工事 |
盛土・埋め立て工事 | 土を盛って地盤面を高くする工事 |
擁壁・土留め工事 | 土が流れないように擁壁やコンクリートの壁をつくる工事 |
地盤改良工事 | 地盤が弱い場合に建物を支えられるように補強する工事 |
敷地の状況によって必要な工事は異なるため、土地選びの際は住宅会社や外構業者などに同行してもらうと安心です。
道路や隣地よりも敷地が高い場合
道路よりもご自宅の敷地が高い場合は、車や乗り入れ口やアプローチをつくるために部分的な切土が必要です。
切土によってできた高低差は、土留め工事によって土が流れ出ないようにします。
隣地よりも敷地が高い場合、全体的に切土する方法もありますが、費用がかかるため部分的に土留め工事をして隣地に土砂が流れ込まないようにするケースが多いです。
道路や隣地よりも敷地が低い場合
道路や隣地よりも敷地が低い場合、雨水が溜まりやすくなるため、盛土をして地盤面をかさ上げすることが一般的です。
ただし、盛土の厚みが大きいと沈下や不同沈下のリスクが生じることもあるため、調査の結果に応じて地盤改良工事が必要になります。
地盤が強ければ費用がかかりませんが、改良工事をする場合は50万円程度から100万円を超える費用がかかるため、念のため予算取りをしておくと安心です。
高低差のある土地に家を建てるメリット
高低差のある土地に家を建てるメリットをご紹介します。
①日当たり・風通しを確保しやすい
隣地よりも地盤が高い敷地は、周囲の建物よりも視界が抜けやすく、日当たりや風通しを確保しやすいです。
住宅が密集したエリアでも明るく快適な住環境を実現しやすくなります。
また、庭の日当たりも確保しやすいため、家庭菜園やガーデニングを楽しむなど敷地の活用の幅が広がる点もメリットです。
②景観が良い
地盤が高い敷地では、周囲に目線を遮る高い建物が少ないことが多く、室内から景観を楽しめます。
さらに、2階リビングや屋上がある間取りなら、より開放的で眺望の良い住まいにすることが可能です。
設計時には周辺環境をよく確認し、景色が美しく見える位置に窓を配置するなどの工夫を取り入れましょう。
③プライバシー性を確保しやすい
周囲の家よりも地盤が高い敷地は、プライバシーを確保しやすい点もメリットです。
1階の窓の位置が通常より高くなるため、道路からの視線が届きにくくなります。
敷地が高ければ、目隠しフェンスの高さを抑えても十分なプライバシーを保てるため、庭側から見たときの圧迫感を軽減することも可能です。
④土地価格を抑えやすい
高低差のある土地は価格がやや低めに設定されることがあります。
住宅建築の難易度が高く、造成などに費用がかかることが理由で、購入を避ける方が多いからです。
しかし、設計力のある会社に依頼すれば高低差を活かした住まいづくりも可能なため、検討する価値は十分にあります。
⑤水害の影響を受けにくい
隣地や道路よりも高い土地は、水が流れ込みにくいため水害の影響を受けにくいです。
そのため、集中豪雨の際も床下・床上浸水を避けやすく、安心して暮らすことができます。
地盤が高い土地は敷地内の勾配も付けやすく、排水計画が立てやすい点もメリットです。
高低差のある土地に家を建てるデメリット
高低差のある土地に家を建てるデメリットをご紹介します。
①造成・建築費用がかかりやすい
高低差のある土地は、様々な造成工事が必要になるケースが多いため、トータルの建築費が高くなりやすいです。
土地の状況によって必要な工事は異なり、数十万円~数百万円かかる事例もあります。
土地価格の安さに惹かれて購入しても、造成費用が高くて結果的に割高だったというケースも少なくありません。
土地購入の前に住宅会社に現地を確認してもらい、必要な工事の内容と費用を把握してから検討しましょう。
②駐車場と建物の間に段差ができる
高低差のある敷地では、車を乗り入れるために地盤面と道路の高さを合わせる必要があるため、駐車場と建物の間に段差があるレイアウトが一般的です。
敷地全体を道路と同じ高さに切土することも可能ですが、高い造成費用がかかります。
また、場合によっては雨水が隣地から流れ込むリスクも高まるため、敷地内で段差をつけることが現実的です。
移動時の安全性を高めるために、アプローチに距離を持たせて緩やかな階段にしたり、スロープ状にしたりするなどの工夫を取り入れましょう。
③建築会社によっては施工実績が少ない
建築会社によっては、高低差のある土地の建築実績が少ないことがあるため注意が必要です。
特に、規格住宅などをメインで扱っている会社では、対応できないケースもあります。
経験が少ない会社に依頼する場合、プランの制限が多かったり費用が割高になったりする可能性があるため、依頼先を選ぶ際は実績や担当者の経験値なども重視しましょう。
高低差のある土地に家を建てる際の注意点
高低差のある土地に家を建てる際の注意点をご紹介します。
①将来的な暮らしやすさも考える
高低差の大きな土地は敷地内に段差が生じやすく、バリアフリー化に不向きなケースがほとんどです。
段差にスロープを設けることも可能ですが、長いアプローチが必要なため、敷地の広さや形状によっては実現が難しい場合があります。
将来的な暮らしやすさを考え、万が一の際には外構のリフォームで対応できるかどうかも含めて、高低差のある土地を検討することをおすすめします。
②がけ条例に該当しないか確認する
高低差の大きい土地は「がけ条例」に該当する可能性があります。
がけ条例とは各自治体が定める条例で、高さが2mを超えるがけや急斜面に建築物を建てる際の制限のことです。
■愛知県建築基準条例 (がけ附近の建築物)第八条
○建築物の敷地が、高さ二メートルを超えるがけに接し、又は近接する場合は、がけの上にあってはがけの下端から、がけの下にあってはがけの上端から、建築物との間にそのがけの高さの二倍以上の水平距離を保たなければならない。ただし、堅固な地盤又は特殊な構造方法によるもので安全上支障がないものとして知事が定める場合に該当するときは、この限りでない。
具体的には、がけの上や下に建物を建てる場合は安全な距離を確保し、擁壁を設置するなどの内容が定められています。
2mを超えるすべてのがけが該当するわけではないため、購入する前に確認しておきましょう。
③売却を視野に入れている場合は不向き
建築する住宅を将来的に売却したい場合、高低差のある土地は売れにくい可能性があります。
なぜなら、敷地内に段差がある土地は一般的に暮らしにくく、小さなお子様やお年寄りがいるご家庭は避ける傾向にあるからです。
売却を見据えて家づくりをするのであれば、高低差の少ない土地を選ぶか、スロープなどで段差を解消する工夫を取り入れることをおすすめします。
④外構計画も同時並行で進める
高低差のある土地に家を建てる場合、建物と同時に外構の計画も進めましょう。
敷地内の段差や視線対策を建物と外構で連動させることで、使い勝手やプライバシー性が大きく向上します。
さらに、建物と統一感のある外構にすることで、外観のデザイン性も高めることが可能です。
高低差のある土地を活かしたおしゃれで暮らしやすい住まいにしたいなら、建物と外構の両方をまとめて依頼できる住宅会社に相談することをおすすめします。
愛知・名古屋の国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、1棟ずつ丁寧に設計することを心掛けております。
経験豊富なスタッフが建物と外構を一体で考え、高低差のある土地でも使いやすくておしゃれな家をご提案いたします。
高低差のある土地を上手く活用したおしゃれな建物・外構の施工事例
高低差のある土地を活かして設計した、おしゃれな建物と外構の施工事例をご紹介します。
①外観デザインに合うシンプルな外構
モダンな外観に合わせ、シンプルなデザインの外構を採用した事例です。
土地の傾斜面である法面は砂利で仕上げ、ブロック塀で土留めをつくるなど、費用面での工夫も取り入れました。
また、建物までのステップを斜めに設けることで、デザイン性をプラスするとともに段差の印象をやや和らげています。
▷関連コラム:【シンプルモダンの外観】おしゃれな施工例とデザインを高める6つのコツ
②プライバシー性を確保した高低差のある住まい
道路よりも地盤が高い土地に対し、駐車スペースだけ切土工事を行って建物を建てた事例です。
道路側の土留めが高いため、目隠しフェンスは低めに設けましたが、庭や室内への視線はしっかり遮ることができます。
また、土留めには水抜き用の穴を設け、庭の水はけを良くするための工夫も取り入れました。
▷関連コラム:外から見えない家の外観・間取り実例6選|プライバシー性を高める10の工夫ポイント
③高低差を活かした存在感のある外観デザイン
高低差の大きい土地に2階建ての住まいを建てた事例です。
大きな壁を立てた存在感のある外観デザインですが、土地の高低差によって道路と建物の間に奥行きが生まれ、圧迫感が生じず建物全体を美しく見せることができています。
建物前の法面は芝で仕上げ、ナチュラルモダンな外観と調和させました。
さらに、駐車場と建物をつなぐ階段には手すりを設け、安全性にも配慮しています。
▷関連コラム:新築の内装はナチュラルモダンがおしゃれ|5つのポイントや間取り実例をご紹介
④高低差がある土地でもガレージハウスを実現
高低差のある土地に建てたガレージハウスの事例です。
敷地が限られているため、人が歩くにはやや傾斜のあるスロープですが、車の乗り入れは問題ありません。
スロープの横にはコンクリートのステップを設け、道路から建物への自然なアプローチを実現しています。
▷関連コラム:二階建てガレージハウスの間取り・外観実例|一階にガレージがある家の魅力と注意点
まとめ
高低差のある土地は、建築の難易度が高い一方で、設計の工夫次第では存在感のあるおしゃれな外観デザインに仕上げることができます。
敷地の状況によって必要な造成工事が異なるため、土地を購入する前に必要な造成工事の内容と費用を把握することが大切です。
建物と外構のどちらも信頼して任せられる住宅会社に相談し、安全性や暮らしやすさなどにも配慮した住まいを建築しましょう。
国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする名古屋の工務店です。
60年以上にわたり愛知県で家づくりを続けてきた弊社に、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者情報

-
国松工務店では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
家づくりのご相談なら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
詳しいプロフィールはこちら
最新の投稿
モデルハウスやイベントで
実際の「温度と空気」を
ご体感ください。