「窓が少ない家」で後悔しないためのポイント|メリット・デメリット・成功事例も解説

窓が少ない家は近年の外観のトレンドでもあり、防犯性や断熱性など様々な面でメリットがあります。
一方で、「暗くならないか」「居心地が悪くならないか」といった不安を感じる方も少なくありません。
そこで今回は、窓が少ない家のメリット・デメリットをご紹介し、後悔しない設計のポイントをお伝えします。
実際の施工事例を踏まえて解説しますので、ぜひ家づくりにお役立てください。
<コラムのポイント>
- ・窓が少ない家は、プライバシー性・防犯性・断熱性・気密性・デザイン性の向上など多くのメリットがあります。
- ・間取りによっては、窓が少ないことによる暗さや圧迫感が気になるケースがあり、居心地の悪い住まいになりかねません。
- ・敷地状況やライフスタイルをしっかり把握し、デザインと快適性を両立した窓計画を立ててくれるような、実績豊富な住宅会社への相談をおすすめします。
愛知・名古屋の国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをしています。
「窓が少ない家」を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
窓が少ない家のメリット

窓が少ない家のメリットをご紹介します。
メリット① シンプルモダンな外観をつくりやすい
窓が少ない家は、シンプルモダンな外観をつくりやすいです。
窓を減らして外壁の面積を増やすことで、外観の余計な要素が減るため、洗練されたおしゃれな印象に仕上がります。
また、外壁の色や質感をアクセントにした、シンプルながらも個性的な外観をつくりやすいです。
▷関連コラム:【シンプルモダンの外観】おしゃれな施工例とデザインを高める6つのコツ
メリット② プライバシー性が高い
窓が少ない家はプライバシー性の高さも魅力です。
大きな窓の数が限定されるため、外から室内の様子がわかりにくくなります。
大通りに面している家や隣家との距離が近い場合にメリットを感じやすいです。
メリット③ 防犯性が高い
窓が少ない家は、防犯性が高い点もメリットです。
空き巣などの不審者は窓から侵入するケースが最も多いため、数が多いほどリスクが高まります。
窓が少ない家は侵入経路が限られるため、防犯対策が行いやすく、狙われにくい家にすることが可能です。
メリット④ 断熱性・気密性を高めやすい
窓が少ない家は断熱性や気密性が高めやすいです。
熱はガラスから逃げる割合が最も多いため、窓の削減は住まいの断熱性を高めることに直結します。
さらに、窓が少ない分だけサッシの隙間も減るため、気密性の向上にも効果的です。
メリット⑤ 耐震性の向上につながる
窓が少ない家は壁量が増えるため、耐震性の向上につながります。
一般的に窓がある場所には耐力壁が設けられないため、開口部が少ないほど耐震性を重視した壁の配置を検討しやすいです。
壁をバランス良く配置した住まいは、構造上の強度を確保しやすくなり、地震時の変形を抑えやすくなります。
メリット⑥ 収納量を確保しやすい
窓が少ない家は壁量が増えるため、収納量を確保しやすくなります。
シューズクローゼットやパントリー、ウォークインクローゼットなどは、窓がなくてもあまり影響がない空間です。
窓を設けないことで、棚の量を増やせるため大容量の収納を実現できます。
メリット⑦ 家具の配置がしやすい
窓が少ない家は家具が配置しやすい点もメリットです。
空間に窓が多いと、壁付けで家具を置ける場所が限られ、レイアウトに悩むことも少なくありません。
一方で、窓が少ないと家具の配置計画が立てやすいだけでなく、買い替えや模様替えもしやすくなります。
メリット⑧ コストカットにつながる
窓をなくすことで建築費のコストカットにつながります。
窓1枚あたりの価格は数万~数十万円のため、開口部を減らして壁で仕上げることでコストダウンにつながります。
ただし、窓には採光や通風などの機能性もあるため、価格とのバランスを見極めることが大切です。
メリット⑨ 窓の掃除が楽になる
窓の数が少ないと掃除にかける時間を減らすことができます。
ガラス拭きやサッシの溝を掃除する回数が減るため、家事の負担を軽くできる点も魅力です。
メリット⑩ 外壁をきれいに保ちやすい
窓が少ないと外壁をきれいな状態に保ちやすい点もメリットです。
サッシからの雨だれが原因になり、外壁が汚れたりコケが生えたりするケースも少なくありません。
外観の美しさを維持したい場合は、建物正面の窓を少なくすることで雨だれの汚れを軽減しましょう。
窓が少ない家のデメリット

窓が少ない家のデメリットをご紹介します。
デメリット① 暗さを感じやすい
窓が少ないと室内に光を取り込みにくくなり、部屋が暗いと感じるケースがあります。
特に細かい作業をする空間では、不便さや目の疲れを感じることも少なくありません。
窓の大きさや位置を調整したり、照明を上手く組み合わせたりしながら、快適な明るさを確保することが大切です。
デメリット② 風通しを確保しにくい
窓が少ないと風通しが悪くなります。
空間に2つ以上の窓があれば風の通り道ができますが、1つしかないと空気が滞留しやすいです。
また、窓のない空間は換気設備に頼るしかなく、窓を開けたときの自然な風の心地良さを感じることはできません。
デメリット③ 景観を楽しみにくい
窓が少ないと景観を楽しみにくい点もデメリットです。
特に自然に囲まれた立地では、大開口や複数の窓を設けることで、外の景色を取り込んだ美しい空間づくりが可能になります。
窓を少なくする場合は、周囲の景色を踏まえながら窓の位置や大きさを工夫し、眺望を最大限に活かせる設計を取り入れることが大切です。
デメリット④ 圧迫感・閉塞感が出やすい
窓が少ない家は圧迫感や閉塞感が出やすくなります。
視線が外へ抜ける窓が少ないと、空間の広がりが感じにくくなるためです。
窓は視覚的な開放感をつくる役割もあるため、広く感じる空間をつくりたい場合は、効果的に取り入れることをおすすめします。
デメリット⑤ 電気をつける時間が長くなりやすい
窓が少なくて室内が暗い場合、照明を使う時間が自然と長くなります。
その分だけ電気の使用量が増えるため、光熱費にも影響が出やすくなる点には注意が必要です。
太陽光発電システムなどを導入し、日中に電気をつけても光熱費がかからないような方法も検討しましょう。
デメリット⑥ 避難経路が限られる
大きな窓が少ない家は、災害時の避難経路が限られることがあるため注意が必要です。
地震の揺れで家具などが倒れ、玄関までの動線が塞がれた場合、他の箇所から出入りしなければなりません。
そのため、非常時に使える出入り口をどこに確保するのか、設計段階で検討しておくことが重要です。
窓が少ない家でも後悔しない設計のポイント

▷施工事例:愛知県大府市注文住宅|十字窓とテーパー壁デザインの家
窓が少ない家でも後悔しない設計のポイントをご紹介します。
①部屋の用途を考えて窓の有無・大きさ・配置を決める

▷施工事例:名古屋市注文住宅|鉄骨階段×吹き抜けのあるリビング
窓の重要性は空間ごとに異なるため、部屋の用途を考えて窓の有無・大きさ・配置を決めることが大切です。
採光や開放感を求められるLDKなどは大きな窓の採用がおすすめですが、水まわりや寝室などはプライバシー性を重視する方も少なくありません。
外からの視線や収納計画なども踏まえながら、窓の優先順位を検討することをおすすめします。
▷関連コラム:窓の工夫で映える外観に|配置や種類のポイントとおしゃれな注文住宅の実例も
②外観の正面だけ窓を少なくする

家全体の窓を減らすのではなく、建物正面の開口を少なくする方法もおすすめです。
上の事例では、道路に面する北側の窓を最小限にしました。

一方で、日当たりの良い南側には、大開口の窓を含む複数の窓を採用しています。
窓をつける面を工夫することで、室内の明るさや風通しを確保しつつ、プライバシーを保ったシンプルモダンな外観に仕上げることが可能です。
③中庭をつくって大きな窓をつける

壁に囲まれた中庭に大きな窓を複数つけ、建物の外周面の窓を減らす方法もあります。
複数の窓をつけても外からの視線が気にならず、カーテンがなくてもプライバシー性を保つことが可能です。

1階の外周面に窓を設けないことで、室内の様子が外から把握されにくくなり、住まいの防犯性・プライバシー性が高まりました。
広い壁面を活かし、植栽をライトアップして陰影を外壁に映し出すなどの演出ができ、幻想的な空間づくりもしやすくなります。
④目隠しフェンスで大きな窓を隠す

窓をつけないのではなく「隠す」のも選択肢のひとつです。
上の事例では窓の前に背の高い目隠しフェンスを設け、外からの視線を遮りました。

玄関に近づくまでは大きな掃き出し窓の存在が分かりにくいため、外観のデザイン性も保たれます。
目隠しフェンスはタイルデッキの視線を遮る役割も果たすため、外からの視線を気にせず過ごせるプライベートな庭として活用できます。
▷施工事例:愛知県名古屋市注文住宅|黒ガルバリウム×木目サイディング
⑤高窓・天窓で採光を確保する

▷施工事例:愛知県常滑市注文住宅|こだわりのエントランスファサード
窓を減らすのではなく、高窓や天窓を採用する方法もあります。
高い位置に設けた窓は、プライバシーを確保しながら十分な採光を取り入れられる点が大きなメリットです。
また、直射日光が入りにくいため室温が上がりにくく、窓なしの場合に近い快適性と省エネ性が両立できるのも特徴です。
⑥吹き抜けなどで開放感を出す

▷施工事例:愛知県安城市注文住宅|明るく開放的な吹抜けリビング
窓が少ない家でも、間取りや建材の工夫で開放感を演出できます。
- ・吹き抜けや勾配天井にする
- ・空間ごとの仕切りを減らす
- ・スケルトン階段で視線の抜けをつくる
- ・間接照明を活用して天井を明るくする
- ・室内窓やガラスドアを取り入れる
- ・ハイドアで縦方向の広がりをつくる
吹き抜けを採用した場合、1階の窓が少なくても上からの採光を確保できる点も魅力です。
▷関連コラム:「吹き抜けの家は寒い」と後悔する理由|家づくりで取り入れるべき寒さ対策10選
⑦明るい色の内装を選ぶ

明るい色の内装にすることで、窓が少ない空間でも圧迫感や閉塞感が出にくくなります。
さらに、白い内装は窓から入る光を反射する効果があるため、室内全体を明るく見せる効果もあります。
特に視界に入りやすい壁の色味やトーンにこだわることがポイントです。
⑧調光機能のある照明を活用する
調光機能のある照明を活用することで、シーンによって明るさを調整できるため便利です。
- ・日中:自然光に加えて、照度の低い照明を組み合わせる
- ・夜間:作業内容に応じて、高めの照度の照明を使う
このように時間帯や行動に合わせて明るさを切り替えることで、目への負担を軽減し、快適な視環境を保つことができます。
⑨効率的な換気システムを導入する
窓が少ない家のデメリットである風通しの悪さを対策するには、効率的な換気システムを取り入れる方法がおすすめです。
換気システムだけでしっかりと空気の入れ替えができれば、窓を開けて換気する必要はありません。
花粉などを除去できる「フィルター付き」や換気の際に熱交換してくれるシステムなど、窓を開ける換気よりも機能性に優れた設備を選ぶことで快適性が高まります。
▷関連コラム:第一種換気の「熱交換型」とは何か|仕組みや種類、メリット・デメリットを解説
【成功事例】おしゃれで快適な窓が少ない家

おしゃれで快適な暮らしを実現した、窓が少ない家の成功事例をご紹介します。
①建物の正面に窓がない家

建物の正面には窓を設けず、建物の凹凸や外壁の張り分けをアクセントにした個性派の外観です。
玄関ドアも側面の壁にレイアウトすることで、屋外からの視線を遮り、高いプライバシー性を保てるようにしました。

外観の印象とは一転して、室内は開放感あふれる空間が広がります。
ゆったりとした空間設計、柱やスケルトン階段で視線の抜けをつくることで、写真左側のスペースに窓がなくても圧迫感や閉塞感はありません。

建物の南側には大きな窓を複数設け、道路から見える北側とのメリハリをつけました。
LDKの一部に土間スペースと吹き抜けを採用し、天井高が活きる開放的な空間を演出しています。
▷施工事例:愛知県名古屋市注文住宅|あたたかさを感じる無垢フローリングの住まい
②コの字型の建物で採光を確保した住まい

建物の正面に2つの細長い窓を縦に並べ、モダンな外観デザインに仕上げた住まいです。
周りに凹凸をつけて窓を囲み、外観デザインのアクセントにしています。

玄関まわりは建物形状がコの字になっています。
玄関ポーチの庇をクリア素材にすることで、足元まで自然光や照明の光が届くようにしました。

建物形状をコの字にすることで、建物の3面に窓をレイアウトできています。
吹き抜けには真四角な大きな窓を2つ並べ、各階の日当たりを確保しました。

LDKには窓が1つしかありませんが、吹き抜けからも光が差し込むため暗さは感じません。
キッチンに間接照明を取り入れたり、真っ白なクロスを採用したりと、空間が広く感じる工夫を随所に取り入れました。
▷施工事例:愛知県名古屋市注文住宅|スタイリッシュなガルバリウム鋼板の家
まとめ
窓が少ない家はプライバシー性や防犯性を高めやすく、スタイリッシュなシンプルモダンな外観に仕上げやすいなど、多くのメリットがあります。
一方で、暗さを感じたり圧迫感が出る恐れがあるため、間取りの工夫によって快適性を高めることが大切です。
敷地やライフスタイルを踏まえ、窓のサイズや配置にもこだわった提案をしてくれる実績豊富な住宅会社へ相談しましょう。
国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする名古屋の工務店です。
60年以上にわたり愛知県で家づくりを続けてきた弊社に、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者情報

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国松工務店では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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