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24時間換気は必要なのか|いらないと言われる理由とメリット・デメリット、不要になるケースを解説

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  • 通気断熱「WB工法」

24時間換気は必要なのか

24時間換気は必須の設備とされていますが、中には「本当に必要なのか」「いらないのではないか」と考えている方も少なくありません。

そこで今回は、24時間換気の義務化について解説し、メリット・デメリットをご紹介します。

24時間換気に頼らない通気断熱「WB工法」についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

<コラムのポイント>

  • ・「24時間換気」は、換気によって室内の有害物質や湿気を効率的に排出するための設備で、建築基準法によって採用が義務化されています。
  • ・24時間換気を取り入れた住まいでは、シックハウス症候群の発症リスクを低減させ、結露やカビの発生を抑えることができます。
  • ・高気密な住宅ほど換気が重要になるため、住まいにどのようなシステムが取り入れられているか確認し、納得したうえで家づくりを進めることが大切です。

 

愛知・名古屋国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをしております。

24時間換気に頼らない「通気断熱WB工法」を施工できる認定工務店ですので、住まいの快適性を高めたい方はぜひお気軽にご相談ください。

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24時間換気はなぜ「いらない」と言われるのか

24時間換気はいらない

 

「24時間換気はいらない」という声を見かけることがあります。

どのような背景から不要だとする意見が出るのか、考えられる理由を確認しましょう。

 

換気の効果を体感しにくいため

24時間換気は常に稼働させておく設備のため、換気の効果を体感しにくいことが理由に挙げられます。

確かに24時間換気には、窓を開けたときに風が出入りしてカーテンが揺れるような、目に見えて分かりやすい変化はありません。

本当に換気できているのかが疑問なため、必要性を感じないという方もいます。

 

窓を開けて換気したいから

窓を開けて換気をしたいため、24時間換気はいらないとの意見もあります。

春や秋などの過ごしやすい季節は常に窓を開けて生活している場合、換気システムを設けても意味がないと感じる方もいるようです。

 

必要なときだけ換気扇をつければいいから

常に空気の入れ替えは不要で、必要なときだけ換気扇をつければいいと考えている方もいます。

空気がこもっていると感じるときや、ニオイが気になるタイミングだけ換気扇をつければ、不快感を取り除くことが可能です。

そのため、24時間換気はいらないのではという意見もあります。

 

24時間換気システムは設置が義務化されている

24時間換気の義務化

これまで24時間換気が導入されていない家や気密性の低い家で暮らしていた場合、必要性は感じられないかもしれません。

しかし、24時間換気は2003年の建築基準法改正から設置が義務化されている設備です。

シックハウス対策の一環として、ホルムアルデヒドに関する換気設備の規制が設けられ、「2時間に1回は部屋の空気が入れ替わるシステムを設けること」とされました。

ホルムアルデヒドを発散する建材を使っていなくても、家具からの発散があるため、原則としてすべての建築物に24時間換気の設置が義務付けられています。

参考:建築:住宅等における換気等に関する情報提供について|国土交通省

 

そもそも24時間換気システムとは

24時間換気の種類

では、24時間換気システムについて分かりやすく解説します。

先ほどもお伝えした通り、24時間換気とは「2時間に1回は部屋の空気が入れ替わるように計画的に換気するシステム」のことです。

24時間換気は「第一種・第二種・第三種」の3種類に分類されます。

 

第一種換気

第一種換気とは、給気と排気の両方を機械を使って行う換気方法で、近年は住宅でも多く取り入れられています。

計画的に換気量をコントロールできるため、安定した空気の循環を実現できます。

熱交換器付きの第一種換気であれば、室内外の熱や湿気を交換しながら給排気できるので、室温に近い空気を取り込むことが可能です。

▷関連コラム:第一種換気の「熱交換型」とは何か|仕組みや種類、メリット・デメリットを解説

 

第二種換気

第二種換気とは、給気は機械・排気は自然の力を利用する換気方法です。

室内の空気圧が屋外よりわずかに高い状態になるため、ホコリや汚れた空気が部屋に入りにくいという特徴があります。

一般住宅での採用はほとんどなく、病院やクリーンルームなどに採用されることが多いです。

 

第三種換気

第三種換気とは、給気は自然の力・排気は機械で行う換気方法です。

給気口から新鮮な空気を取り入れ、トイレ・キッチン・浴室などに設けた換気扇で空気を屋外へ排出します。

比較的低コストで換気システムを取り入れやすく、仕組みもシンプルなため、従来の住宅では第三種換気がスタンダードでした。

 

24時間換気のメリット

24時間換気のメリット

 

24時間換気のメリットをご紹介します。

 

計画的に家中の空気を換気できる

24時間換気は、2時間に1回は室内の空気が入れ替わるように計算されているため、計画的に家中の換気ができます。

窓を開けたりしなくても、常に室内にはきれいな外気が取り入れられ、汚い空気を排出できるのが特徴です。

 

シックハウス症候群の対策になる

24時間換気は、ホルムアルデヒドなどの有害物質を効率的に排気できるため、シックハウス症候群の対策として有効です。

シックハウス症候群とは、有害物質によって空気が汚染され、目・鼻・のどの痛みや頭痛、めまい、吐き気などの症状を引き起こすことです。

効率的な換気に加え、ホルムアルデヒドの発散量が少ない建材や家具を取り入れることで、より高い予防効果が期待できます。

 

結露やカビの発生を抑えられる

24時間換気は、室内の湿気を効率よく排出できるため、結露やカビの発生を抑えやすいです。

家中の空気がしっかり循環することで湿気が滞留しにくくなり、住まいの劣化防止や健康的な室内環境づくりにつながります。

 

ニオイが滞留しにくい

24時間換気では、空気中に含まれるニオイ成分も一緒に排気できます。

料理やペットのニオイなど、日常生活で発生しやすいニオイがこもりにくく、来客時にも安心です。

玄関やトイレなどのニオイが気になりやすい箇所に排気口を設けることで、より効率的なニオイ対策ができます。

 

操作が不要で防犯性も高い

24時間換気は基本的に1年中つけっぱなしで使用する設備のため、日常的な操作が不要です。

窓による換気は、開け閉めの手間がかかるだけでなく、外出時や就寝時の閉め忘れが気になることもあります。

その点、24時間換気であれば窓を開けなくても十分に換気ができるため、防犯性の向上につながるのもメリットのひとつです。

 

24時間換気のデメリット

24時間換気のデメリット

 

24時間換気のデメリットをご紹介します。

 

フィルター掃除などのメンテナンスが必要

24時間換気は、フィルター掃除などのメンテナンスが手間になる点がデメリットです。

給気口には外気の汚れ・ホコリ・虫などが付着しやすいため、換気効率を下げないためにも、定期的な清掃は欠かせません。

また汚れがひどくなったらフィルターの買い替え、換気設備の種類によっては部品交換が必要になるので、メンテナンスコストもかかります。

 

仕様によっては外気の影響を受ける

24時間換気の仕様によっては外気の影響を受けやすくなります。

特に自然の力を利用して給気する「第三種換気」は、外気をそのまま取り込むため、室内の温度に影響する可能性が高いです。

快適な室温を保ちたい場合は、外気を室温に近づけてから部屋に取り入れる、熱交換器付きの「第一種換気」の採用をおすすめします。

 

機器によっては運転音が気になるケースも

24時間換気の機器によっては、運転音が気になる点もデメリットです。

特に寝室の近くや静かな時間帯では、わずかな作動音でも気になることがあります。

モデルハウスや完成見学会などに参加し、実際に採用される換気設備の静音性を確認しておくと安心です。

 

高気密な住宅ほど24時間換気の必要性は高い

高気密住宅

 

24時間換気が義務化された理由のひとつに、住宅の高気密化が挙げられます。

気密性の高い住宅は隙間がほとんどないため、機械による換気を行わなければ、室内の空気が十分に入れ替わりません。

その結果、ホルムアルデヒドなどの有害物質や湿気が室内に滞留しやすくなることが問題視されてきました。

これらを効率的に排出し、室内環境を整えるために考えられたのが「24時間換気システム」なのです。

 

気密性を高めて熱を逃がしにくくしているにもかかわらず、給排気口を設けることに矛盾を感じる方もいるかもしれません。

しかし、健康的で快適な住環境を保つために、24時間換気は欠かせない設備といえます。

▷関連コラム:【高気密高断熱住宅】デメリットと9つの対策|必要ない・後悔したと言われる理由も

 

24時間換気に頼らなくても室内の空気環境が保てるケースも

24時間換気に頼らない「WB工法」

 

次のような条件を満たす場合、24時間換気が不要と判断されるケースがあります。

  • ・ホルムアルデヒド発散量が極めて少ない建材を使っている
  • ・換気システムを設けなくても有害物質を十分に屋外へ排出できる仕組みがある

 

このような住宅では、24時間換気に頼らなくても、シックハウス症候群のリスクを抑えた室内環境を実現できるとされています。

ただし、一般的な住宅で実現されるケースはほぼありません。

 

通気断熱「WB工法」の仕組み

 

24時間換気に頼らずに室内の空気環境を整えられるのが、通気断熱「WB工法」です。

「WB工法」は、壁そのものが呼吸するように湿気や有害物質を外へ逃がし、さらに壁の内部に設けた通気層によって、効率よく屋外へ排出する仕組みを採用しています。

24時間換気が停止している状態でも、有害物質の濃度が高くなりにくいことが実験によって確認されています。

 

「WB工法」は化学物質を厚生労働省の基準値以下に下げられるため、「化学物質が壁を透過することによって室内の機械換気が不要となる」として大臣認定を受けています。

建築基準法では24時間換気が義務化されているため、換気機器自体の取り付けは必要ですが、できるだけ簡易的な換気設備を採用するだけで問題ありません。

▷関連コラム:通気断熱「WB工法」とは|愛知県名古屋の認定店「国松工務店」が仕組み・特徴を分かりやすく解説

 

愛知・名古屋国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをする工務店です。

「WB工法」の認定工務店として、ご家族と建物の健康を守る住まいをご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

現代の住まいにおいて安全な住環境を保つためには、24時間換気が必須の設備といえます。

メリット・デメリットを理解し、どのような換気システムを導入するのか検討することが大切です。

24時間換気に頼らない「WB工法」などもあるため、様々な方法に対応できる住宅会社へ相談しましょう。

 

国松工務店は、「家を創り、家族を創る」をモットーに、快適性とデザイン性にこだわった家づくりをしております。

60年以上にわたり愛知県で家づくりを続けてきた弊社に、ぜひお気軽にご相談ください。

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監修者情報

国松工務店編集部
国松工務店編集部
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